合格体験記
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2017年東京外国語大学言語文化学部合格者の英語の過去問対策・解き方
ーー過去問で苦手な大問と自分に合った解く順番を考えて150分を有効活用ーー

過去問で苦手な大問と自分に合った解く順番を考えて150分を有効活用
年度
2017年(現役)
入学
東京外国語大学言語文化学部
合格大学
早稲田大学国際教養学部
上智大学外国語学部
早稲田大学文化構想学部
早稲田大学教育学部
出身高校
東京都私立淑徳高校
センター試験
英語 181点 / 数I・A 62点 / 国語 160点 / 世界史 98点 / 現代社会 92点

個別試験の英語の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

私はセンター後に過去問を解いても5割ほどしかとれませんでした。そのため、とにかく合格最低点を越えるために英語では6割を目標にしていました。個人的に最も重要だと思うのは時間配分です。

東京外国語大学では6つの大問のうちリスニング問題が3問も占めており、それらをいかに効率よく攻略するかが鍵となります。

リスニングの放送時間は決まっているので、その時間を考慮しつつ自分に合った配分を模索します。自分がどのくらいのペースで問題を解くことができるかを見極めるためにも、過去問は5~7年分は解きましょう。

また、大問6のリスニングでは10分ほどの講義を聞いて、200語で要約する問題と250語の意見論述が出ます。私は記述が苦手で時間もかかり、正答率も低かったので6以外の問題でできる限り点を稼ぐ必要がありました。

そこで思い切って大問6は捨てることにしました。配点は300点中80点とかなり大きかったのですが、大問6の記述にかける時間を他の問題に回し、丁寧に解くことで確実に点を稼いだ方が良いと考えたからです。

私の場合、二次試験で計225点取れば前年の合格最低点には達する計算でした。世界史で70点とると仮定すると、英語では155点(約5割)ほど取れば良いので、ギリギリ合格の可能性はありました。

大問1~3では、問題文をできるだけ速く読んで重要な部分を正確に見極めること、そして文法問題で点を落とさないことが重要だと思っていました。

英語長文対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

『やっておきたい英語長文700、1000』を夏休みからやっていました。丸付けをした後は単語を調べながらもう一度全文を訳し、2回ほど音読していました。

過去問などで解いた長文(会話文を除く)は、基本的に全部音読していました。リスニング対策になるのと、英文が速く読めるようになると考えたからです。
センター前後は長文に慣れるために、毎日一題ずつ阪大や一橋の過去問を解きました。また、文を速く読むために、英文は英語の語順でそのまま理解する練習をしました。

英語の語順でそのまま、と言われても分かりにくいと思うので補足説明をします。

例えば、 I went to the theater to watch a movie. という文は、「私は映画を観るために映画館へ行った。」ではなく、私だったら「私は映画館へ行って映画を観た。」という風に、toを矢印(→)のようなイメージで理解します。

両者はだいたいの意味は同じなので、学校で習った訳と多少異なっても、長文を読む際には話の状況や流れが分かれば問題ありません。特に一文が非常に長い場合、前者のようにいちいち前の節に戻って訳していると大幅な時間のロスに繋がるので、このように前から後ろへ訳すことをオススメします!

英作文対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

英作文の対策は『入試必携英作文ーWrite to the Point』を使っていました。数の増減の表現や仮定法など、英作文でよく使う表現が分かりやすく載っているのでとても良いです。また、ネイティヴの解答も載っているため、自分の言いたいことを簡単な文法で表現することを心がけるようになります。

私は高校の授業で使っていたので、書いた英文は授業中に先生に添削してもらっていました。三単現や複数形などは意外と見落としてしまうので、添削してもらった方が良いと思います。また、意味が同じ単語でも、それぞれのニュアンスの違いを意識して使い分けられるようにしましょう。

英文法対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

英文法の対策には旺文社の『大学入試 全レベル問題集 英文法』の④⑤を使っていました。この問題集は2周した後、間違えた問題にのみ印をつけて繰り返し解きました。それぞれ多いものだと5周ほどしていました。

同じ問題を何度も解くことによって次第に考え方やコツが分かってくるので、英文法の苦手な人はこの問題集を何周もしてみてください!

このシリーズはセンター試験や私立、国公立大などレベルごとに分かれているので、自分の志望校にあったレベルのものを探してみてくださいね。

リスニング対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

9月から『速読英単語』の上級編(緑色のもの)を使いました。単語よりもリスニング対策なので、CDが付いていて難しめの長文が載っているなら何でも良いと思います。

まずは日本語訳がすぐに思い浮かぶようになるまで黙読します。次に本を閉じてCDを聞き、言われた文を頭の中で思い浮かべます。その後は音読をして、スラスラ読めるようになったらシャドーイング(何も見ずに、言われた文を真似して言うこと)をします。

この流れを一日1時間ほどかけて主に休日にやっていました。冬は授業がなかったので、特に12月には毎日やりました。

また、11月からは『キムタツの東大英語リスニング BASIC』も使い始めました。

使い方としてはまずは3~5つの設問を解いて答え合わせをした後、解説を読む前にディクテーションをしました。

ディクテーションとは音声を聞いて、聞こえた文をそのまま書き写すというものです。全文ディクテーションするのに毎回13回ほど繰り返して、ひたすら書き写していました。

ディクテーションの後は解説を読み、音読を3回ほどするようにしていました。

とても大変な作業ですが、これを毎日継続することでかなりリスニング力が上がったと思います。

和訳対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

一番おすすめする参考書はポレポレです。見開き1ページが基本単位となっていて、最初に大学の長文の一部が載っています。その後はどのように訳したら良いのかポイントや解説が書かれています。

載っている英文のレベルもマーチから早慶くらいなので、国公立受験者にはちょうど良いと思います。内容は文構造が中心で、解説にところどころ図が使われていて非常に分かりやすいです。私は高校の先生に勧められて3月頃から使っていました。

最初は全然うまく訳せなくても、何周もするうちに英文を読むコツを掴んできます。使い方としては、私は英文の部分だけ印刷して、スラッシュで意味のまとまりごとに区切ったり、単語や節にSやVをふりながら和訳していました。

その使い方で3周ほどした後は印刷もせず何も書きこまずに、先ほど説明したように英語の語順でそのまま理解する練習をしました。

本格的に英語の過去問対策を始めた時期と過去問を何年分解いたか、何年分解くべきか教えてください。

本格的に対策を始めたのは夏休みからです。その頃は早稲田を志望していましたが、英語の長文対策はしていました。

東京外国語大学の過去問を初めて解いたのは10月頃です。その後は私大の過去問を解き、直前の2週間ほどでまとめて2、3年分の過去問と、似た形式の問題を2つ解きました。

東京外大の英語では時間配分が非常に重要ですので、自分に合った配分を見つけるには最低でも5年分は解いた方が良いと思います。

英語の過去問の使い方(解く、答え合わせ、解説の確認、復習、解き直し)で合格につながったと思うことを教えてください。

まず問題を解く前に時間配分をある程度考えておきましょう。初めて解く場合は自分の得意そうな設問から解いてみましょう。

2回目以降は「前回は大問1がリスニング前に解き終わらなかったから、今回はリスニングの後に回してみよう」など前回の失敗、反省を活かしましょう!

過去問を解く際は自分が大問ごとに何分ほどかかっているのかを小さくメモしておくと、次に時間配分を考えるときに役に立ちます。

答え合わせの時は赤ペンで分からなかった単語の意味を書き込んだり、SやVを書きながら全文をもう一度和訳していました。

解いている時はちゃんと読めたつもりでも、解答とはニュアンスが違ったりすることもあるので、納得がいくまで調べて訳しましょう!

また、リスニング問題はスクリプト(読まれた英文)を訳し、音読とシャドーイングをそれぞれ何度も繰り返しました。

解き直しは時間がなかったのであまりしていませんでした。

英語の過去問対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

東京外大の場合はリスニングの対策がかなり重要ですので、とにかく英文をできるだけたくさん音読して、聞いて、英語の音に慣れましょう!

また、文章がかなり長いので、日頃から英語の小説を読んでみるなどして長い文を読む練習もした方が良いです。

ちなみに私は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を読んでいました。映画などで話の内容がある程度わかっているものだと単語の意味が推測しやすく、読みやすいのでオススメです。

やらなくてよかったと思っている対策は特にないです。点数が低い割に時間がなくて最低限のことしかできなかったからだと思います笑

最後に合格したからこそ言えるこの大学の英語で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

時間配分は 大問②③(45分以内)→リスニングの問題文と選択肢を読んでおく(15分)→リスニング→⑥の要約をできるところまで→大問①(40分)→見直し、⑥の残り という感じでした。大問の順番は何回か過去問を解きながら組み合わせました。

直前期にはとにかく時間配分を研究することが最も大切です。本番で焦ってペースが狂うことも想定して、10分ほど余裕を持って計画しましょう。

解き方に関しては、長文もリスニングも解く前に設問を読んで、文章のテーマや大体の内容を把握しておくことをオススメします。その方が読みながら混乱せずに済みますし、キーワードに線を引いておくこともできます。

外大は二次試験科目が2教科しかないので、そのぶん復習は時間をかけて丁寧にできます。特に音読はリスニングのためにも速読のためにも、やりすぎるということは決してないです。

また、センター試験の点数(計450点)の比率が二次(計400点)よりも大きいので、センター試験はかなり重要になります。二次試験の問題が苦手な人はセンターで点数を稼いで二次試験の負担を減らせます!

計画という点では、私のように大問6を捨てるのは特異な例だと思います。実際、英語の問題用紙が回収される際に周りをチラ見してみると、皆の回答用紙は両面びっちり埋まっていて…。自分の真っ白な紙を見てとても不安になりました。笑

自分がこんな計画で合格できた理由は、センター試験で失敗しなかったから、他の問題が比較的得意だったからだと思います。東京外国語大学の問題は他大に比べて特殊だからこそ、過去問を使って自分にあった時間配分を考えることが重要なのです。

過去問を解く際は点数自体が低くてもあまり気にせず、反省を次に活かしていきましょう!