合格体験記
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2016年東京大学教養学部合格者の受験校・併願校・試験日程
ーーセンター利用を勝ち取った自信に任せて2次試験本番まで走り抜けるーー

センター利用を勝ち取った自信に任せて2次試験本番まで走り抜ける
年度
2016年(現役)
入学
東京大学教養学部
合格大学
早稲田大学政治経済学部
早稲田大学文化構想学部
出身高校
千葉県私立渋谷教育学園幕張高校
センター試験
英語 183点 / 数I・A 89点 / 数II・B 100点 / 国語 193点 / 生物 47点 / 化学 50点 / 日本史 91点 / 世界史 88点

受験校・併願校・試験日程を決めるにあたって大事にしたこと、迷ったことを教えてください。

第1志望は東京大学でした。家庭の方針もあって浪人は選択肢になく、東大合格を確信できる学力もなかったので、併願について熟慮する必要がありました。具体的には、高3の夏休みに冠模試を受けたあたりで受験に対する自覚と危機感が生まれ、併願校について考え始めました。

一方、9月からは東大の過去問演習に集中したく、併願の影を日々の勉強に落としたくないというのが本音でした。そこで、センター利用入試の存在を知りました。東大対策への集中と併願というセーフティーネットの完備を両立するにはセンター利用入試が最適だと考え、これをもって受験校を定めました。

しかし、センター利用をセーフティーネットと言い切るのは傲慢なこと。というのも、僕は早稲田大学のセンター利用合格を狙っていたのですが、学部に関わらずセンター試験の合計で820~830点ほど取らないと合格圏に届いたと確信できない。

東大はセンター試験の点数を圧縮して入試に用いるので、東大合格だけを考えるならばセンターで9割を大幅に超える点数を取る必要などありませんし、そのための努力は無駄とさえいえるのです。

ゆえに、東大合格を目指しつつセンター利用もこなそうと思えば、他の東大受験生よりセンター対策に多くの時間を割かなければいけません。しかし、それでも構わないと僕は考えました。圧縮されるとはいえ、センター試験という最初にして最重要の壁をなあなあにして乗り切るというのは、どうも性に合わないと思ったからです。

最初の壁を全力で打ち破ってこそ、2次試験に対する自信が生まれてくるだろうと、僕はセンター対策・2次対策ともに全力を尽くしました。

直前期に過去問の出来からどこが受かりそう、落ちそうと主観的に思っていましたか?

早稲田大学政治経済学部、及び文化構想学部のセンター利用入試は、出願がセンター試験後でも間に合いました。

センター試験終了直後に採点して「これは受かった」という確信のもと出願したので、受かりそうも何もなかったのですが、センター試験直前に関しては受かるかなという不安が大いにありました。

他の東大受験生より早めの12月頭にセンター対策を始め、2次試験をしばらく放棄する計画を立てたのもあって、センター試験は絶対に失敗できない、9割すら失敗だという思いに苛まれてしまう。つまり「落ちそう」という不安ですね。そのせいでセンター試験前夜は熟睡できなかったのを覚えています。

受験を終えてみて合格発表などによるこのスケジュールでの感情の動きを具体的に教えてください。

センター利用入試に併願を一本化することによりセンター試験直前のプレッシャーがとんでもないことになることも想定内でしたし、ほぼ受かったという確信のもと出願してから東大入試を迎えるまでの間の清々しさもわかりきってしました。2月上旬、周りの受験生が私大対策に追われるなか、悠長に東大の過去問を解いていると、センター利用を乗り越えた達成感を味わうことができます。

センター利用入試はセンター対策に多くの時間を割かないといけないので、他の東大受験生より不利な位置に立たされるようなことを先の項で述べました。しかし、もしセンター試験をうまく乗り切ることができれば、東大入試の直前1ヶ月を完全に東大対策に一本化できるのです。だから、一概にセンター利用入試によって東大受験生は不利になると言い切ることもできません。

試験本番の期間で特に感情的に厳しかった時期と、感情の起伏を合否に影響させないために重要だと思うことは何ですか?

やはりセンター試験直前ですね。想定していたことなのであれこれ言うつもりはありませんが。

ある意味では、感情の起伏を合否に影響させても良いと僕は考えています。もちろん、不安のあまり試験問題に集中できないといったことは避けるべきですが、絶対にセンター試験で成功してやるぞ! とテンションをあげることが得点力の向上につながるといったこともあり得ます。

このように、感情の起伏をいい意味で合否に影響させるためには、他の受験生を見下すような姿勢で臨むことが肝要です。「自分はこれだけセンター対策したんだ、他の受験生に負けるはずがない」という、根拠に裏づけされた自信を入試本番で持てるようにします。「根拠に」の部分はとりわけ大事で、根拠のない自信はふとしたきっかけで自暴自棄へと転化するものです。

というわけで、感情を完全に統御することは我々にはできません。根拠に裏づけた自信を少しでも確固としたものにするために納得いくまで勉強しよう、という当たり前の結論に結局は落ち着きますね。

あなたと同じ大学群、同じ学科系統志望の受験生に向けてこの学部志望の人向けに受験校の決め方・試験期間中の総合的なアドバイスをお願いします。

東大志望者が併願校をセンター利用入試に一本化することには一長一短が伴います。センター利用を乗り切りさえすれば東大入試直前期に安心かつ集中して取り組むことができるというのが長所で、センター試験前のプレッシャーが他の東大受験生より増幅するというのが短所です。

しかし、上にあげた長所は2次試験のためにより活かすことができますし、短所も軽減し果ては長所に化かすことまで可能だと僕は考えます。

まず後者についてですが、12月中旬から2次試験を忘れてセンター対策に一本化することができ、なあなあが嫌いである僕のような受験生にとっては適した環境が整います。さらに、納得のいくまで対策をこなせば、根拠に裏づけされた自信のまま本番に臨めますし、センター試験直前の「絶対に失敗できない」という不安もバネになることでしょう。

そして、もしセンター利用を乗り切ることができれば、相当な自信をもって2次試験直前期を過ごすことができます。この間、受験生の邪魔をする人は誰もいません。いるとすれば自分自身だけです。根拠と苦心の末にある自信に任せて、2次試験まで軽やかに走り抜けましょう。