合格体験記
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2013年東京大学文科三類合格者のセンター国語の対策・解き方

ーー問題演習に十分時間を割き「根拠拾い」のスピードを上げるーー

2013年東京大学文科三類合格者のセンター国語の対策・解き方
年度
2013年(1浪)
入学
東京大学文科三類
合格大学
早稲田大学国際教養学部
早稲田大学社会科学部
出身高校
熊本県立熊本高校
センター試験
英語 196点 / 数I・A 96点 / 数II・B 88点 / 国語 186点 / 地学 98点 / 世界史 100点 / 地理 84点

センター国語の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

私のセンター国語の目標点は9割以上(180点以上)。

しかしセンター国語は模試でも160点台から満点までとブレがあり、一番点数の読めない教科でした。

原因は1問の配点が大きいことにあります。特に大問の最後の方の問題は6点や8点問題なので、1問のミスのダメージが他の教科に比べ大きいのです。

9割を目指す上で特に鬼門なのが、小説。そのため小説では最悪2問ミスにまでに押さえ、他の大問は満点を目指す、というのが私のセンター国語の戦略でした。

センター国語の対策で使用した参考書・問題集と使い方を教えてください。

センター国語ほど勉強のしづらい教科はありません。特に現代文はセンター試験の過去問以外に有効な対策はないと思います。

私は主に赤本や黒本等の過去問集でセンター国語の対策を行なっていました。

国語は古文・漢文含め、高校2年の終わりくらいには全範囲の学習が終わっていたので、高校3年になってから過去問は使い始めましたね。

細かいテクニックは色々ありますが、時間の制約が厳しいセンター国語ではとにかく問題演習の量をこなし、問題を解くスピードを速くしていくことが点数に直結すると思います。

そのため私は週に1~2題解いてみて、間違ったところは自分が納得するまで文章を読み込むという勉強を繰り返していました。よく「根拠拾い」と呼ばれますが、それを間違った問題で徹底していくということです。

赤本の解説は、正答ありきの解説をしていることがあるのであまり頼らない方が吉。自分の納得できる根拠を考えるようにしましょう。

センター国語の第1問(評論)の対策・解き方を教えてください。

センター国語では時間が足りなくなることが多いと思いますが、1番時間を食う大問は第1問の評論だと思います。よって評論では問題を解くスピードと正答率を上げていくことが重要になります。

評論は国語の基礎である「根拠拾い」が最も活きてくる大問です。

センター国語でいう「根拠拾い」とは、選択肢の表現や語句が本文に照らして○か×かを判断することを指します。

私は選択肢の文章をスラッシュで区分けし、ここにこう書いてあるからこの部分は○、この部分は×というのをそれぞれの選択肢で繰り返し、全部○のものを正答としてマークしていました。

この作業をとにかくスピード感を持ってできるようになることが、センター国語攻略の第一歩。これは評論だけに限らず、センター国語全てに通じる作業だからです。

これは数をこなすことでしか上達しませんので問題演習あるのみ。

赤本の過去問を解き切ってしまった人や、もっと難しい問題で練習したいという人には追試の過去問や予備校が出版しているセンターパックがおすすめ。

本番よりも少し難しい問題が出題されているので、本番前の腕試しにも効果的です。

センター国語の第2問(小説)の対策・解き方を教えてください。

センター国語の大問でもっとも悩ましいのが小説です。紛らわしい選択肢が多く、舐めていると足元をすくわれます。

小説が難しい理由の一つに、評論と異なり、選択肢中の表現や語句が全て本文中に書いてあるとは限らないということが上げられます。例えば暗喩に関する問題や風景描写から登場人物の心情を読み込む問題などがそれに当たります。

こういった問題は対策がなかなか難しいですが、有効な対策として河合塾のセンター試験過去問レビュー(黒本)の解説か、マーク式問題集の解説を熟読することをおすすめします。

これらの問題集は特に解説が丁寧なので、問題を解いた上で解説を読み込むようにしましょう。

その他、「1~2問くらいは間違えてもいい」と思っておくと精神的にゆとりが出るかもしれません。

わからない1問にこだわるよりも、2択くらいまで絞れたらその問題は適当にマークし、その他の問題に時間を割いた方が点数は上がります。

センター国語が満点という人は全国でもほとんどいません。190点でも全国で2桁順位くらいなので、あまり気負いすぎないことも重要かもしれませんね。

センター国語の第3問(古文)の対策・解き方を教えてください。

古文で重要なのは主語を見極めること、多義語(ここでは多義助詞、助動詞も含めます)を文脈に応じた正しい意味で理解することです。

なぜなら誤答の選択肢のパターンは主語が違う、あるいは多義語が別の意味で訳されているくらいしかないからです。意外とセンター古文の出題はワンパターンなのですね。

多義語は、単語帳で重要とされていない意味までしっかり覚えることで対処していました。おすすめの単語帳は、語義まで遡って解説してくれている「重要古文単語315」。

一方、主語の見極めは対策が非常に難しいですが、これは問題の量をこなすことでしか上達しません。主語の省略が多いのは源氏物語あたりの平安文学なので、そういった問題を素材に練習するのが良いと思います。

センター国語の第4問(漢文)の対策・解き方を教えてください。

センター国語の中で、唯一捻りの少ない大問が第4問の漢文です。

第4問の漢文で問われる事項は、句型や漢文の基本がわかっていれば答えられる問題が中心。他の大問に時間を割くためにも、10分くらいで解き終わることを目標にしたいですね。

漢文が苦手という人は句形や基本を押さえられていないだけですので、漢文の参考書を1冊購入し、やりこむことをおすすめします。みるみるうちに点数が向上すると思いますよ。

また漢文ではたまに漢詩文が出題されるなど、受験生の意表をついた出題もあるようです。そのため漢文の参考書に掲載されているような事項は全て押さえておく必要があります。

センター国語の対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

センター国語は特色のある試験なので、高得点を得るためには過去問対策が必須です。

その際には先述した通り、選択肢の文を2~3ブロックに区分けし、その部分部分について本文に照らして○・×をつけていくという手順を早くこなすことを意識すると良いと思います。

やらなくて良いこととしては、本を読むことですね。よく国語の成績を上げるために読書した方がいいのか、と迷うことがあるかと思いますが読書と問題を解く国語とは本質的に違います。

読書ももちろん教養の裾野を広げるという意味では大事ですが、国語の勉強にはならないということは押さえておいた方がいいでしょう。

最後にセンター試験を終えた今だからこそ言えるセンター国語で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

センター国語はとにかく制限時間が厳しいので、時間を意識しながら問題演習をこなすことが高得点を得るカギになります。

おすすめの時間配分は、評論25分・小説20分・古文15分・漢文15分・見直し5分です。順番は特に不得意な大問がなければ頭から順にで良いと思います。

センター国語の基礎である根拠拾いは、やればやるだけスピードは上がります。また間隔を空けてしまうと、感覚が鈍ってしまうので、なるべく毎日1題は触れた方が良いです。

直前期は二次試験の対策もあって大変だとは思いますが、1日1題評論と小説だけでもいいので国語の問題を解くようにしましょう。

センター国語は点数が読めず不安になることもあるかと思います。しかしそこで国語から逃げるのではなく、果敢に立ち向かってこそ高得点が取れると思います。最後まで諦めずに頑張ってください!