合格体験記
# 模試・偏差値

2017年東京大学理科一類合格者の模試の偏差値・活用法

ーー悪い判定が出ても運が悪かっただけと捉えて模試の復習に専念ーー

2017年東京大学理科一類合格者の模試の偏差値・活用法
年度
2017年(現役)
入学
東京大学理科一類
出身高校
兵庫県・私立・甲陽学院高等学校
センター試験
英語 200点 / 数I・A 98点 / 数II・B 100点 / 国語 175点 / 化学 80点 / 物理 100点 / 地理 95点

模試直前の勉強方法と模試の復習方法に関してどのように行っていてどんな効果があったか、また今振り返って模試の直前と直後どのような勉強をすれば良いと思いますか?

私は模試が近づいてくると、その模試の過去問を数年分解いていました。予備校によって出題傾向・特徴があるので、その模試の過去問を解くことが点数につながります。過去問から傾向を探る能力は、入試過去問にひたすら取り組む受験直前期に役に立ちます。模試を使ってこの能力を鍛えましょう。

模試の復習はとても大事です。私は帰りの電車の中で自己採点を行っていました。この時に、自己採点の点数を記録しておきましょう。模試返却時に点数を比較することで、自分の点数感覚を採点者の感覚と合わせることができます。採点者の点数感覚を身に着けると、採点者が点数を与えたくなる解答の書き方もできるようになります。

解いた問題は、試験後すぐ、一週間後、試験返却時、次の模試の前、など何度も復習してください。自分の頭の中の引き出しに、模試の問題を解いた記憶が蓄積されると、似た問題に取り組んだ時にすぐに解き方をひらめくことができます。

模試の結果・偏差値で1番落ち込んだときのことを、その時の各教科の偏差値、落ち込んだ理由も含めて教えてください。

私のセンターマーク模試の点数は、高3の5月からセンター試験一週間前までずっと下がり続けました。模試の点数が下がると、精神的に疲れてしまいます。私は「本番じゃなくてよかった」と自分に言い聞かせることで乗り切っていました。

私は高3の春から夏に、D判定とE判定を何度か取りました。判定が悪いと志望校・学部を変更してしまう人がいますが、それはおススメしません。「ちょっと難しいかも」と思うような大学でも、そこに行きたいというモチベーションを持っていれば点数が自然と伸びてきます。「悪い判定が来たのは、運が悪かっただけだ」と思って、気持ちを新たに勉強に打ち込んでください。

受験生は模試の結果・偏差値に一喜一憂してしまいますが、あなた自身特に高校3年生の時どうでしたか?また今思えば模試の結果がよかった時、悪かった時それぞれの感情にどう対処してどう生かすべきだと思いますか?

私の判定はとても不安定で、A判定からE判定まですべて取りました。同じ日に返却された二つの模試でA判定とD判定を取ったこともあります。模試の判定は絶対的なものではありません。模試を受験する母集団や問題の難易度は常に変化しているので、一喜一憂せずに勉強を続けることが大切です。

A判定が取れる時とは、全科目で総合的に安定した成績を取った時です。バランスの良い勉強を続けるように心がけました。悪い判定が出るのは、失敗した科目が一つ以上あるときです。どの科目が悪かったかを分析して、苦手科目を集中的に勉強するようにしました。

模試には主にマーク模試と記述模試の2種類がありますが、センターマーク模試と記述模試で偏差値に差はありましたか?

私は国立大学を受験したので、センターマーク模試と記述模試をどちらも何度も受験しました。偏差値はどちらも変動が大きかったですが、母集団が多いセンターマーク模試の方が偏差値は高めでした。志望校別の記述模試では、その大学に合わせたレベルの受験生が集まり、各科目の配点も異なるので、センターマーク模試の偏差値とは全く異なる偏差値が出ます。このことは頭に入れていく必要があると思います。

私の志望校の東京大学ではセンター試験の配点が低いので、模試対策や復習は記述模試を優先しました。センターマーク模試は家で解いて自己採点するという解き方もできますが、記述模試の採点は自分ではできません。同じ日のセンターマーク模試と記述模試があるなら、記述模試の受験を優先するとよいと思います。

最後にあなたと同じ入学大学、合格大学を目指す受験生に向けて模試に関する総合的なアドバイスをお願いします!

東京大学理科一類を受ける皆さん、模試を繰り返し受けて自分なりの解き方を見つけましょう。自分が一番点数をとれる解き方を知っていることは、本番で安定した成績を残すことに密接に関係しています。

そして、センター試験はあまり重要ではありません。1月にセンター試験の勉強をしすぎたせいで二次試験の学力が低下してしまう例がたくさんあります。東京大学の合否は二次試験の点数で決まります。記述模試に全力を注ぎましょう。

有名予備校の東大模試は必ず受けてください。全国のライバルたちと自分の力を比べる唯一の機会です。センターマーク模試は毎月のように行われますが、科目数が多く受けるだけで一日がつぶれてしまいます。苦手科目の市販の問題集を買って自己採点する方が、自分の勉強時間を確保できます。試験会場の雰囲気も東大模試で十分に味わえますので、無理してセンターマーク模試を受けすぎないようにしてください。