合格体験記
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2017年東京大学文科三類合格者のセンター地理の対策・解き方

ーー地理嫌いのきっかけになった大地系の復習からスタートすることで波に乗るーー

2017年東京大学文科三類合格者のセンター地理の対策・解き方
年度
2017年(現役)
入学
東京大学文科三類
合格大学
慶應義塾大学経済学部
慶應義塾大学法学部
早稲田大学文化構想学部
早稲田大学法学部
早稲田大学政治経済学部
出身高校
神奈川県私立桐光学園高校
センター試験
英語 200点 / 数I・A 68点 / 数II・B 67点 / 国語 161点 / 世界史 97点 / 地理 88点 / 生物基礎 50点 / 化学基礎 39点

センター地理の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

高校3年生の当初は地理に苦手意識を持っていたため80点程度を目標にしてました。しかし地理の勉強を続ける中で地理という学問を好きになり最終的には90点を目標にしてました。

その達成のために重要だと感じたのはやはり一見とっつきにくい地理という学問を好きになれるかどうかだと思います。また地理という学問を学ぶうえでの前提、地理に対する基本的は姿勢を知っておく必要があります。

『地理は空間軸と時間軸で物事を見て、まず個々の具体的な現象やその影響を学びます。その後に統計の読み取りなどを行い、他の地域や他の時期と比較することを通して類似点、相違点を見つけていきます。』といように僕は考えます。具体的な現象の学習のみならず、他との比較や全体として見た際の現象の役割なども考える必要なのです。まさに『木を見て、森も見ろ』ってことです。

この過程の中から問題が作成されています。これを前提として理解しておかないと地理の勉強をするにあたり基本フォームがいつまでも習得できません。この一貫の流れを意識して勉強することで成績は飛躍的に向上します。

センター地理の対策で使用した参考書・問題集と使い方を教えてください。

高2春で地理を履修し始め大地形の分野に苦手意識を持ってしまったため、高2の秋頃に「センター試験地理Bの点数が面白いほど取れる本」という参考書で基礎を固めました。

各分野の項目名を1枚の紙に一覧を書き、正の字で読んだ回数を記入していました。これは繰り返し読む中で好きな分野、得意な分野ばかり読んでしまうことのないよう偏りを生まないようにするためです。

大地形についての記述は曖昧でしたが他の分野の記述は明快でとても興味を惹くようになっており地理Bに対する姿勢が良い方向に変化しました。

センター地理はいろいろな題材を取り上げますが、やっぱり主要題材は基本的な参考書で学んでおくことを勧めます。高3秋以降の地理の勉強は基本的にはこれ1冊でした。表紙の好き嫌いはあるかと思いますが一読する価値は十分にあります。

高3春には「地理の研究」という帝国書院の資料集を購入しました。というのも僕の通っていた東進リーダー塾東大特進コースで超進学校に通う生徒たちがみんな使っていいたからです・・・。すごくバカみたいな理由ですが、やはり自分よりも優秀な人を真似してみるという姿勢はとても大切です。もちろん鵜呑みにするだけでなく自身で調べてみたりして取捨選択することも必要なのですが・・・。

この資料集についてのレビューを簡潔にいうと「最強の資料集」ってことです(笑)最近のトピックについて特に詳しくセンター地理でも東大地理でも完全に網羅しています。図も多く配置され見出し項目が細分化されているので、関心のあることやわからないことについてのページを簡単に見つけることができます。

加えて、コラムなどを読んでいるとニュースなどでよく見るような現代の問題についての理解が深まります。ここで僕は地理大好き症候群を発症しました(笑)欠点があるとしたら色が少し単調なことと内容が濃い上に膨大なため完璧に読みこなすことが難しいということくらいでしょうか。

『データブック・オブ・ザワールド』という統計に目を通しながら勉強するのも効果的でした。センター地理は暗記による勝負ではありませんが、ある程度統計を覚えておかなければなりません。例えば、油田などは必ずしも分布地域が特定の条件を満たす地域とならないので石油埋蔵量上位国を暗記していないと太刀打ちできない問題にぶつかることもあります。

『ジオゴロ』という地理の統計に関する語呂合わせの本も時間があるときに読んでいました。語呂合わせほど印象に残る覚え方はありません!この参考書の優れている所は、ただランキングと語呂を合わせるだけでなく、要所で解説を入れているところです。1つ残念なのは本書は私大対策も兼ねているようでセンター地理では問われないようなマニアックな部分が多いところです。

最後にセンター過去問の解き方について。センター地理は良問がとても多いです!なので『1回解いて解説読んで終わりなんてもったいない!!』と考えた僕はセンター過去問を幾度も繰り返すにあたり、解答までのプロセスを固定しないように複数の予備校の解説を読み比べていました。

河合塾や駿台、東進、予備校によって解答までのプロセスが異なることは多くあります。同じ年度の問題を2回目、3回目と解く際は1回目と全く同じプロセスで構いません。その段階ではまず解答までのプロセスを公式化して暗記している段階だからです。しかし4回目、5回目とやると、そのような学習の仕方はもはや必要ありません。

そこにアクセントを加えるために行うのが『他の解答プロセスを考え続ける』ということでした。公式化した考え方だけでなく他の予備校の解説から新たな考え方を見つけたり、自分の考え方を先生などに相談してみたりすることで本番でどんな問題が出ても対応できる力が付きます。

センター地理で時間配分、解く順番など試験時間中に意識していたことを教えてください。

まず苦手なタイプの問題を把握し(僕の場合は地形図と大地形でした)、そのタイプの問題を見つけ難易度を体感的に把握します。もし解けるレベルにあるならば先に解いてしまい幸先良くスタートしていきます。

解くのは難しいなぁと思ったら目印をつけ後回しにしてしまいます。これ結構重要です!最初に苦手なタイプの問題を把握しておかないと解いてる最中にぶつかった時に即座に切り替えのが難しくなってしまいます。唐突にできない問題にぶつかると時間をかけ過ぎたり不安になったりしてペースが乱されてしまう人が多いです。

ちなみに今年のセンター本番では僕は最初に大地系の問題2つと人口移動に関する問題2つに目印をつけていました。一通り問題に目を通したら順番に解いていくのが定石だと思います。

センター地理の対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

地理を高2で履修し始めたのですが、最初の大地形分野で地理が嫌いになり高2秋まで地理の勉強を放棄してしまったことを後悔しています。どんな科目でも得意分野があれば苦手分野もあることを忘れてしまったのは1番の愚行でした。

得意分野や自分が学んでいて面白いと思う分野を見つけ、その科目を好きになってしまうことが成績の飛躍的向上には必須です。(僕は人口分野を勉強したことを契機に地理を好きになりました)

苦手分野ばかりに意識を向けず他の分野も勉強してみるましょう‼︎これはどの科目にも当てはまりますが、僕のように大地形や地形図で躓く人を多く見たことがあるからこそできるアドバイスです‼︎

最後にセンター試験を終えた今だからこそ言えるセンター地理で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

地理という科目は確かにとっつきにくいですし勉強方法についての記述も少ないです。しかし地理には学問的魅力がたくさんあります。世界史や日本史では取り扱うことの少ない現代の実情や問題点を俯瞰的に学ぶことができのが地理の醍醐味です!ニュースで扱われる内容もよく理解できるようになります。大学に入った後も日常生活の中で地理を身近に感じることも数え切れないほどあります。

例えば、先日長野県出身の友人と話していて「山1つ越えるか越えないかで隣の地域と冬に降る雪の量が全然違う」ということを聞きました。この理由は気温の逓減率に加えて山脈の風上地域と風下地域の比較を地理で勉強しておけば簡単に仕組みがわかります。

これはごく簡単な例ですが他にも地理で学べる事柄はいろいろなところの隠れています。それを見つけることもちょっとした楽しみになりますよ!地理を好きになっちゃいましょう!