センター物理の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。
受験2年前は赤点の自分でしたが、志望校出願のためにどうしてもセンター物理は100点を目指しておきたいところでした。
勉強していくうちに気付いたことですが、物理は、自然現象を数式で表す、美しい学問です。それだけに、例外はほぼなく、公式を理解することが点に直結します。センター試験に限らず、物理で大事なことは2つあるのですが、1つ目は「公式の理解を徹底的に」
2つ目は「ケアレスミスを防ぐ手段を手に入れる」です。
センター物理の対策で使用した参考書・問題集と使い方を教えてください。
高1まで、定期考査で物理で60点を超えたのはほぼまれでした。それなのに高2からも物理を選択しました。初心に戻って、
「教科書をよく読む」「授業のたびに、問題集「体系物理」を解く」を徹底していると、高2の12月には物理が得点源になっていたのです。この2つは、先ほど話した「公式の理解を徹底的に」「ケアレスミスを防ぐ手段を手に入れる」につながっているのです。
物理って、本当に理論的。例外ってものは、ほとんどありません。教科書に載っている公式と、それを導き出す過程をしっかり理解できていれば、点の落としようが無くなります。覚えることが少ない分、しっかり1つ1つの公式・現象に向き合えば、すぐに伸びる教科なのです。しかも、物理の5大分野(力学、熱力学、波動、電磁気学、原子)は密接に関係しており、1つマスターできれば残りの理解もものすごく速いです。
上でも書いた、公式の理解の方法ですが、教科書に載っている公式を見つめているだけではだめです。「典型問題」と言われる「よく出る問題」で練習しましょう。典型問題を多く集めていてお勧めできる参考書が「体系物理」という問題集です。この問題集がほかの問題集に比べて優れている点は、公式の理解により一層重点を置いているところです。基礎問題は本当の基礎から載っているのに、ちゃんとレベルアップして発展問題も理解できれば、間違いなく旧帝大や医学部レベルの問題も解けるようになります。問題集も薄いのでお勧めです。
体系物理は、高2の4月からゆっくり解き始め、高3の7月でとりあえず1周し、高3の夏休みに何回も解きなおしました。
また、この問題集ではケアレスミスを防ぐ手段も自然に手に入れさせてくれます。
みなさんは、「次元解析」ってご存知ですか?
簡単に言えば、単位があっているかをチェックする作業のことを言います。
物理の答えは文字が多いので、計算ミスをしやすくなります。そこで、ややこしい回答の場合は、一つ一つの文字の単位をチェックし、その答えが求められている単位になっているのかをチェックするのです。これだけで、かなりのミスが減らせるはずです。
高3の9月からは、センター試験の過去問を解き始めました。センター試験の物理の問題は、パターンはほぼ出尽くしたような気が(自分は)しますので、これをやっておけば、怖いものはないと思います。センター当日は、見たことのない問題には出会いませんでした。
センター物理で時間配分、解く順番など試験時間中に意識していたことを教えてください。
センター物理で時間切れになる心配は、ほぼありません。ただし、大問の最初で間違えると、後の問題も連鎖的に間違える点が怖いところです。最初ほど慎重に!
そういう意味では、ややこしくなさそうな問題・得意な問題から先に解いて、最後にじっくりと難しい(というよりもややこしい)問題をとく時間を残しておくといいのだと思います。
センター物理の対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。
とにかく、公式の理解を徹底してください!そのために、問題集で理解をはかってください。
センター試験ではヤマを張らないで、全範囲、徹底的に抑えてください。
(友人で「センターに難しい分野はでないっしょ!交流回路とか、コンプトン効果とかでないだろ!って言っていた子が見事に当日泣いていました。」)
物理はやればやるほど伸びます。頑張ってください!
最後にセンター試験を終えた今だからこそ言えるセンター物理で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!
上記に加え、模試の直しはきちんとしておきましょう。模試は先生方の予想問題です。
物理はしっかりと勉強しておけば、直前になって焦る必要はなくなります。
もう物理をやりすぎて暇だっていう人は、Z会の出版している「センター試験 実戦問題集」をやっておくといいと思います。ただこれは結構難しく、自信をなくすかもしれません。私はむしろ2次試験で役に立ちましたが…。