勉強法

センター・国立二次・東大地理の点数が伸び悩んでいる人に試して欲しい地理勉強法

センター・国立二次・東大地理の点数が伸び悩んでいる人に試して欲しい地理勉強法

問題演習をしていれば地理の点数は上がるのか?


地理はとにかく練習問題を解いて地理的思考を身に着ければ、そのうちできるようになる…そう思って闇雲に勉強していませんか?

地理に問題演習の経験が大切なのは確かですが、その勉強法だとすぐに限界が来ます。地理で80~90点以上を目指すなら、なおさらそのやり方は危険です。

ただ問題演習をするだけの勉強は、限りある時間と問題を無駄にしてしまいます。ではどんな勉強法、過去問、問題演習の仕方が効率的なのか、私が現役時代に実践した方法や反省点を踏まえて紹介していきます。

地理の科目概要


東京大学の地理


東大の地理25カ年[第5版] (難関校過去問シリーズ)
全て記述式の問題で3つの大問からなります。配点60点・試験時間150分ですが、社会は日本史・世界史・地理から2科目を選択肢しその2科目を合わせて150分で解きます。

地理の大問3つですが記述量は日本史よりも多く、大問1つに対する小問がかなり多いといえます。さらに解答用紙は1行30字の方眼用紙だけなため、自分で大問番号や小問番号を書き込まなくてはなりません。


国立二次試験の地理


国立二次で地理を使用する大学は東京大学・一橋大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学・筑波大学・北海道大学などのレベルの高い大学が多い印象です。

配点は一橋大学25/250、京都大学では100/650などとその割合は様々で、国立二次試験の地理は記述問題がほとんどです。

二次試験の問題形式や配点は大学・学部によって様々なので、まずは自分の志望大学の問題を見てみることをオススメします。

★過去問を見るのにオススメなのがスタディサプリ。
センター試験だけでなく、ほぼすべての私大国立大の実際の問題が記載されています。
スタディサプリの過去問データベース

地理おすすめ勉強法


①難しい単語は語呂合わせで覚える


地理の統計暗記に苦労したことはありませんか?実はそんなランキング暗記も、語呂合わせを利用したら簡単に覚えられますよ。

ジオゴロ地理


ジオゴロ地理 四訂版

テーマ・地域別になっているため、目次から自分の覚えたいテーマのゴロをすぐに確認できます。また、語呂合わせだけでなく図や解説も記載されています。

青ベースの統一感のあるデザインで見やすく、「うわ、文字がたくさん…モノクロ…」なんてことにならずストレスなく勉強できてとっかかりやすい参考書です。

②白地図に書き込む


地理の暗記には名称だけでなく、地名に関連させて覚えることが大切です。センター地理は地図と問題文がセットになった選択肢が必ず出題されますからね。
白地図
では白地図を使って覚えるとは何をすればいいのか?メリットは何か?何を白地図を利用して覚えるのか?この三点をもとに、現役時代に私が実践して効果のあった、白地図を活用した勉強法を紹介していきたいと思います。

ステップ1:まずは白地図をダウンロードしよう



おすすめサイトその1:白地図専門店

「白地図専門店」では、世界・日本の様々な地域の白地図をダウンロードできるだけでなく、ドイツ、フランスなど国ごとのより細かい白地図をダウンロードすることも可能なため、試験で頻出の国に特化して勉強するときにも便利です。

例えば私はセンター試験頻出のイギリスについて、工業地帯や地形、都市の位置暗記のために活用していました。


おすすめサイトその2:世界地図SekaiChizu

「世界地図SekaiChizu」では白地図のダウンロードだけでなく、白地図学習シートもダウンロードできます。

白地図学習シートとは、日本の「都道府県名」、「県庁所在地」、世界の「国名」、「首都名」が穴抜きになった問題プリントで、地理を初めたてのころなどの国名暗記や首都暗記に利用できます。

ステップ2:実際に白地図を活用してみよう!


白地図印刷の準備はできましたか?では実際に白地図を使ってどのようなことを覚えるべきなのか、私が現役時代にやって効果的だったと思う勉強方法を紹介していきます。

国名・地名暗記

イギリスの首都はロンドン…と覚えていても「じゃあ実際地図上ではどこにあるの?」と聞かれたときに皆さんはパッと答えられますか?

せっかく覚えた地名でも「それが一体どこにあるのか」が把握できていないと地理で高得点は望めません。というのも、地理の問題は白地図とセットになって出題されることが大半を占めているからです。

特に聞かれるのが重要都市の位置。その暗記の際首都や主要都市の位置は自分で地図帳で調べて位置を白地図に書き込むことで、自分にとって必要な都市が一目でわかるオリジナル地図を作ることができ、テスト前の確認用にも使えます。

私は首都は赤丸、重要都市は青丸で印をつけ、オレンジペンで都市名をかくことでまた赤シートを使って空き時間に暗記できるようにしました。
ただ地図帳を眺めるだけだは確実に覚えられませんしつまらないですが、白地図に書き込む作業は自分で都市を色分けしたりと手を動かすことが多く退屈しませんでした。

地形暗記

川や山脈は気候にもかかわってくる重要な地形。だから、その位置を正確に場所を把握しておくことで気候を完全に覚えてなくても「ここは~山脈の風上だから湿潤だ」というように気候の予測ができるようになります。

また、センター試験でよく出題されるのが地図上に線が引かれてその部分を切り取った図として正しいものを選べというもの。このときただ山脈を覚えただけだとその山脈がどれくらい高いのか?どちらの山のほうが高いのか?がわからず選択肢を選べないことがあります。

だから私はただ山脈の位置を白地図に書き込むのではなく、安定陸塊は黄緑、古期造山帯は茶色、新期造山帯は黄色と色分けしていました。この作業をすることで私は「テンシャン山脈って標高高いのに古期造山帯なんだ!」と改めて気づくことができました。ちなみにテンシャン山脈は古期造山帯なのに新期造山帯並みの標高を持つため、センター試験頻出ですよ。

気候暗記

白地図で一番やってほしいのが気候区分の色分け!「気候区分は赤道を中心に基本的に帯状になっているよね」とか「アフリカ大陸=乾燥しているイメージ」なんていう風なイメージを持っていた私は、気候区分の色分けを通じてアフリカ大陸に熱帯気候が多いことに気づけました。

特に例外的な位置にありがちなのが乾燥気候と温帯気候!例外だからこそセンター試験や二次試験で出題されやすいです。

気候区分の色分けに関しては、白地図に書き込むときに気候との関連性が高い赤道や回帰線も書き込みましょう。色分けの作業を通じて自分の知識の穴に気づけるだけでなく、自分で色分けした白地図がイメージとして頭に一気にインプットされます。

授業ノートの取り方・授業の受け方を工夫する


授業は専門の先生が今までの経験や過去問から受験に重要な部分を凝縮したものです。1コマ分の時間を使ってただ機械的に黒板の内容をノートに取るだけじゃもったいない。
せっかく時間を取って授業を受けるのなら、授業の時間で授業内容を頭に入れたくありませんか?授業後も見直せるノートを作りたくありませんか?

①白地図を自分で書き込もう!


「ヒューストン:NASAがある・先端技術産業」と板黒板に書かれていた時、みなさんはそれをただ機械的に写すだけで満足していませんか。みなさんはヒューストンと聞いてどこにあるのか、すぐに地図で指させますか?

いくら知識として知っていてもその場所を知らなければ元も子もありません。だって地理は必ず地図と一緒に聞かれるのだから。
地名がでてきたとき、「じゃあそれは地図上ではいったいどこなるんだろう?」と必ず確認してください。そしてその度に自分でノートの端に白地図を書き、その都市や地形を書き込んでください。

そうすれば毎回都市の場所を調べる必要もなく、さらにノートを見返す度に自分で書いた地図が目に入り記憶に残ります。
ノート

②気候区分で色分けをしてみよう!


例えば「アメリカの農業」が授業のテーマだったとします。そのとき、農業の区分以外に「アメリカ大陸の気候区分」も色分けして書き込んでみてください。
農業だけでなく工業、人口などの特徴の要因が気候によるものはかなり多い。気候区分で色分けをされた地図と農業や工業におけるその地域の特色を比較することで、気候との関連にも気づき暗記の手助けになります。

ノート

模試を有効活用しよう


模試は普段の勉強とは違い、試験に出やすい重要な問題がまとめられている上に丁寧な解説があり、自分以外の人が採点してくれるという素晴らしい存在。そんな模試を活用しない手はありませんよね。

模試中


え?模試中にもなにか工夫があるの?と思う方も多いと思います。けれど、模試中からすでに模試後のことを考えて行動しておくことは大切ですよ。


試験中、私は自分がどのような根拠でこの選択肢を選んだのか必ずメモを取るようにしていました。さらに、「迷った問題」には△、「わからなかった問題」には×、「正解の選択肢はわかったけどわからない部分があった」というときには★印をつけ試験後に調べてノートにまとめていました。こうすることで、模試後の自己採点がスムーズに進むだけでなく自分が何がわからなかったのかをより具体的に把握でき、模試後の勉強にも役立ちます。

模試を受けた当日


必ずその日の内に、いや答えが配られた瞬間に丸つけをしましょう!笑

解いた当日は自分がどんな理由でどの選択肢を選んだのかを明確に覚えていますし、なにより問題文を覚えているからわざわざ問題文を読み直して考える時間と手間が省けます。部活や勉強で忙しい学生のみなさん、時間は有効に使いたいですよね、ぜひ丸つけは当日に。

模試後


余裕のある人は、「模試ノート」を作ることをお勧めします。ノートのサイズは書き込みやプリントの貼り付けがしやすいA4サイズがオススメ。

そのノートの左側に自分の間違えた問題をコピーして貼り付け、右側に自分で解説を書く、というものです。このとき、正解でない選択肢についてもその選択肢が間違いである理由を書き込んでください。

試験は基本的に消去法で選択肢を選ぶことが多いので、どうして間違いなのかを理解することは正答率を上げる上で大切です。また、自分の知識の穴を確認できる有効な勉強法でもあります。


オススメの参考書・問題集とその使い方



流れつかむのにオススメ


瀬川聡 地理B講義の実況中継
[センター試験]瀬川聡 地理B講義の実況中継 (1)系統地理編 (センター試験実況中継シリーズ)
既習の人にも独学の人にも、予習としてもおススメなのが『実況中継シリーズ』!

先生が生徒に話しかけるような口調で書かれているため、スラスラとストレスなく読むことができます。
講義の後には必ずセンター試験の問題が練習用として記載されていて、どのような思考で答えを選択していくのかが詳しく解説されており、地理的思考が身に付きます。

現役時代、地理独学だった私は『実況中継シリーズ』のおかげで地理的思考を身に着けることができました。

村瀬の地理Bをはじめからていねいに 系統地理編 (東進ブックス センター試験 名人の授業)
村瀬の地理Bをはじめからていねいに 系統地理編 (東進ブックス センター試験 名人の授業)
カラーで見やすく、重要な内容がまとめられていて、先生の板書をそのまま参考書にしたようなレイアウトです。ふと内容を確認したくなった時に、カラーで図も掲載されているため視覚的にパッと内容が確認できます。

授業で勉強した内容を忘れないように、という目的でスキマ時間に読むのにもオススメ。


用語の暗記にオススメ


大学受験 ココが出る!! 地理Bノート
大学受験 ココが出る!! 地理Bノート
センター試験頻出用語が穴抜きになって、テーマごとにまとめられています。

基本用語の暗記や復習に最適。薄く持ち運びやすいため、私はオレンジペンで答えを書き込んで電車で赤シートでかくして暗記するのに利用していました。

テーマの終わりごとに実際のセンター試験の問題が掲載されています。

志望校別対策


実力をつける地理100題
実力をつける地理100題[改訂第3版]
地理二次試験対策として使用できます。

私立地理と国立二次の問題を合わせた内容となっており、記述問題も多く内容も難しいため問題集を1周するのに時間がかかります。センター試験レベルは完成したという人にオススメの問題集です。

独学で勉強するときのポイント



勉強のスケジュール設定


現役時代、私は塾に通わず独学で地理の勉強をしていました。独学をする際、ただ闇雲に勉強するのではなく「計画」を立てましょう。当たり前のことですがこのステップを適当にしてしまうと受験までに勉強が間に合わなくなります。

”いつまでに過去問を解ける状態にするか”を決める


まず初めにすべきことは、「いつまでに過去問を解けるようになりたいのか」を決めること。 

「3年生の夏休みに過去問を解ききれるようになる」という目標をたてたならばいつまでに問題演習を終わらせればいいのか、問題演習をするためにはいつまでに基礎を完成させればいいのか、を逆算していき紙にメモりましょう。文字化することで自分がいつまでに何をすればいいのかが明確になります。

実際にその計画を達成するためのプロセスを考える


例えば…

3年夏過去問開始←2年秋問題演習開始←1年秋基礎用語暗記開始←1年地理の流れをつかむ

というような計画を立てたとしましょう。では地理の流れをつかむためにどの問題集が必要なのか、そしてその問題集は何ページあるのかをまずチェックしましょう。1年間で120ページの問題集を3周したいならば単純計算で360÷365日≒1ページ分読んでいれば終わるはず。

私は『瀬川聡 地理B講義の実況中継』を半年でを2周読み終わるために、電車で必ず1章読み切ると決めていました。しかし実際は1年の秋ごろまでかかってしましました。

このように、「予定通りにいかない」ということも念頭に置いて計画を立てるべきです。だから予定のずれ気にするならば、自分の計画よりも1ページ多めに勉強するのがよいと思います。

計画通りに勉強が進まなかったら…?


計画通りに勉強が進められないときに考えられる理由は2つあります。1つは自分がさぼってしまっているということ、もう1つはその計画が現実的ではなかったということ。

後者の場合なら、すぐに自分の勉強計画を見直しましょう。

実際に計画を実行してみると、意外と部活後で疲れてしまっていたり、逆にこの授業では内職できるな…など計画と違う部分が出てくるかもしれません。けどそれは当然のこと。初めから計画通りにいくと思わずにその都度修正していきましょう。

その小さな計画のズレを放置していると、いざ3年生になったときに過去問を解けるレベルになっていない…などと取り返しのつかないことになってしまいますからね。

過去問で難易度を確認するのはいつ?


なにも知識のない状態でむやみに過去問を解いてしまうのでは数の限られている過去問を無駄にしてしまいます。

ですから授業で一通り地理Bを習い終わった後に、まずは一年分だけ解くことをオススメします。けれど遅くとも3年の6月ごろまでには過去問に1度目を通してほしいですね、入試対策が間に合わなくなってしまうので。

この時点で制限時間内に解ききれないのは当たり前なので、時間は気にせずに全部の問題に挑戦して解いてください。

そこでチェックしてほしいのが地理の配点と、記述問題と選択肢問題の比率。地理の配点が高く、記述問題が4割以上ある場合は、記述の対策も勉強のスケジュール設定の中に入れていきましょう。

目的別の地理の勉強法紹介



東京大学地理の二次試験対策・勉強法


模試ではなく過去問を解くのがベストです。

それまでに得た知識を記述問題を通じて理由や背景を理解することができるため、過去問に挑戦する前にセンター試験で安定して8~9割以上取れる実力になってから解いたほうがいいと思います。

過去問を解いた後はまず自分で丸つけをし、その後学校の地理の先生や塾の先生にも採点してもらいましょう。

自分の丸つけと先生の丸つけとの差を知ることで、自分の知識の穴に気づけます。また自分より地理の知識がある人に採点してもらうことで、記述のやり方やより適切な記述の仕方を学ぶことができるため、記述問題は第三者に採点してもらうことがとても重要です。


では、自己採点をするときどの参考書を使えばいいのでしょうか。有名なものは「赤本」、「青本」といわれるものでしょうか。

東京大学の記述問題は大学側が模範解答を出していないため、誰も本当の正解はわからないのです。だからそれぞれの参考書に記載されているの模範解答というのには基本的に少しズレがあります。特に国語ではそのズレが激しい印象です。

地理は比較的答えが確定しやすいためずれは小さい傾向にありますがそれぞれの参考書を比べると、採点基準や同じ内容でも記述の仕方のスマートさが違います。
だから最低でも2つの参考書の解答を参考にして、自己採点をして自分なりに最適な模範解答を仕上げてください。