勉強法

現代文では論展開と設問の問うている場所を掴む!最強の現代文勉強法

現代文では論展開と設問の問うている場所を掴む!最強の現代文勉強法

現代文ができるってどんな状態?


突然ですが、以下の例題を解けますか?

例題


かつて、海外のスマートフォンの登場により、日本の携帯電話業界もスマートフォンを製造するようになった。この結果、日本のガラパゴス的な進化を遂げた機能がスマートフォンに搭載され、独自性を確立することなった。したがって、近年では防水防塵・ワンセグなどの機能を持ったスマートフォンに根強い人気があると言える。

Q.次のうち、この文章の主題はどれか。


A.スマートフォンは多くのユーザーのニーズに応えた結果誕生したと言える。
B.海外のスマートフォン市場と日本のスマートフォン市場は大きく異なる。
C.日本のガラパゴス的な進化を遂げた携帯電話業界が、赤外線通信や防水機能などを生み出したと言える。
D.日本では防水防塵・ワンセグなどの機能を持ったスマートフォンに根強い人気がある。 なぜなら、日本メーカーが自社スマートフォンの独自性のある機能を搭載したからである。
E.防水防塵・ワンセグのような機能は日本独自で開発された機能であり、海外ではあまり人気があるとは言えない。

※出典:https://factlogic.jp/community/survey_questions/119

さてこの例題、読者の皆さんはちゃんと根拠を持って答えを導くことができたでしょうか?

小・中学生の頃、学校や塾で読解の練習をした経験はあると思いますが、「解法」というものをしっかりと勉強したことがある人はいないのではないでしょうか。

読解の仕方、正しい読解の仕方をちゃんと教えてもらうことって中学校までの国語学習ではないですよね。

それでも中学校までの国語の問題は、日頃の生活で自分が使っている国語力だけで解けてしまうのが問題なのです。

しかし、大学受験にもなり「現代文」という科目になると、一気に話が変わってきます。問題文が突如難解になり、日頃の国語力だけでは太刀打ちできなくなるのです。

確かに、「現代文なんて勉強しなくても得点できる」と言っている人はいます。でもその人たちも、ちゃんとしたアプローチで本文を読解して解答を導いているのでしょうか?

こういう人たちに限って、自分の苦手な文章が出題された時に全く得点できないということがあります。

大学受験の「現代文」が難しいと思う人も、何もしなくてもできると思う人もしっかりと解答を導くアプローチの仕方を学ぶ必要があるのです。

ではここから「読解の仕方」と「設問の解き方」というものに焦点を当てて紹介していきます。

読解の仕方


現代文では、まず本文を「読解する」という作業をすることが必要になります。その読解はどうするのか?一言でいえば、論の展開を追う、ということです。

今回であればこのようになります。

スクリーンショット 2017-06-03 17.01.55

設問の解き方


次に、設問の解き方を説明します。

現代文の問題で大切なのはその設問が論の展開においてどこを問うているのかを把握することです。

設問で問われているのは「文章の主題」です。

「文章の主題 = 文章の結論」と考えることができるでしょう。

では先ほどの展開で「結論」はここになります。

スクリーンショット 2017-06-03 18.03.28

では、この結論を説明している選択肢はどれになるでしょうか。

そうです、「D」ですね。

もし選択肢の文章も長くて複雑な場合には、選択肢の文章の展開も分析してみるといいでしょう。

それでは、少し設問を変えてみましょう。

「近年では防水防塵・ワンセグなどの機能を持ったスマートフォンに根強い人気があると言える。」とあるがそれはなぜか、説明せよ。

という設問があったとします。この時、問われているのは原因です。

では、先ほどの展開を見てみましょう。

原因

因果関係を整理するとこのようになっています。

選択式の問題であれば、この原因を説明している選択肢が正解。

記述式の問題であれば、原因は必須で入れて、文字数に応じて原因の原因まで入れるかどうかを判断しましょう。

現代文の成績を上げるためにするべきこと


では、以上に挙げた読解力、設問に解答する力を身につけるにはどのようにしたら良いのでしょうか。

以下では時系列ごとにやり方を説明していきます。

高1・高2生向け


高1・高2の段階では、まだ語彙力が固まっていなかったり、先に紹介した文章の展開をちゃんと追えなかったりする人が多いと思います。

ですから、「語彙力の強化」「読解力の強化」を重点的にしてくべきです。

語彙力の強化はことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾SERIES)のような現代文向けの単語帳などを使うといいでしょう。

ここで少しプラスアルファの話になりますが、語彙力に加えて対策しておきたいのは、「現代文頻出テーマの理解」です。

大学入試現代文では、またかというほど同じテーマが出てきます。

そのようなテーマを理解している受験生と理解していない受験生で得点に差が出るのは明らか。

ですから、現代文頻出テーマの理解を進めていくことが大事でしょう。

このような参考書がオススメです。

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そして読解力の強化ですが、まずは読解の型を身に付けることが大切なので読み方の解説書を使っていくことをオススメします。

有名なのは「船口式」「出口式」ではないでしょうか。

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しかし、これら読解の型は予備校の講師によって異なるので、自分に合う合わないがはっきりしてくると思います。

もし合わないと思うのであれば、別の先生の参考書を試してみることをオススメします。

高3生向け


以上に書いたプロセスで、語彙力・読解力を強化した高3生は次に問題演習、すなわち先に述べた「設問の解き方」を学んでいくことになると思います。

ここで一点注意点があります。

問題演習は闇雲にやっても合格には近づきません。

なぜなら、現代文の設問形式は大学によって全く異なるからです。

知っている人は知っていると思いますが、東大と早稲田大学の問題は全く異なります。

さらに、同じ国立大学とはいえ東大と京大の国語の現代文の問題ですら、設問の形式が全く異なるのです。

東大は問いに対して2行で答えるのに対し、京大は6行で答えます(多い!)

つまり、設問の解き方を鍛えるには、それぞれの大学に特化した形で進めていくことが最も効率がいいのです。

ですから、現代文の問題演習をするのであれば、自分の大学と同じような問題を掲載している問題集か過去問をやるのが一番。

現代文の成績をあげるのは現代文の演習をやるのみにあらず


現代文の成績を上げるのに、現代文の演習をしまくればいいと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、他の科目の勉強(特に古文・漢文・英語)で読解練習を積むことが、現代文の成績向上に繋がることもあります。

私も実際、東大英語の要約問題を練習したことで、文章の読解力が鍛えられセンター試験の現代文の成績が向上したという経験もあります。

ですから、現代文の成績を上げたいのであれば、現代文の勉強を闇雲にするのではなく、他の読解科目の勉強をするということも大切になってきます。

現代文以外の読解科目を解く場合でも、先ほどの例題で示した「論の展開を掴む→設問が展開のどの部分を問うているのか掴む」というプロセスを必ず踏むようにしましょう。

記述式の問題で得点するポイント


記述式の問題を苦手としている受験生の方は多いのではないでしょうか。

記述式の問題で問われるのは基本的に「どういうことか」と「なぜか」です。

それぞれどのように解くか説明していきます。

「どういうことか」と問われている場合


まずは説明しなければいけない文章(傍線部問題であれば傍線部)を分析しましょう。

説明対象となっている傍線部を分解しましょう。

例えば、「『残された足跡を辿る人間には、その足の運びの運動性が感得される』とはどういうことか説明せよ」(東大2015年第一問)という問題があった場合、まずは

名称未設定

というように分解します。

そして各要素ごとに、本文中で言い換えになっている部分を探し、その言葉で置き換えていきます。

もし本文中に適切な言い換えがない場合は、自分の中で傍線部を噛み砕いた表現で説明しましょう。

「なぜか」と問われている場合


例えば、先ほど

「近年では防水防塵・ワンセグなどの機能を持ったスマートフォンに根強い人気があると言える。」とあるがそれはなぜか、説明せよ。

という例題を出しましたが、この場合であればどのように記述式の解答を書けばいいでしょうか。

先ほど、このような文章の展開図であると示しました。

原因

理由を説明する記述式問題で、一番大切なのは文末です。

解答の文末には一番直接的な理由「日本のガラパゴス的進化を遂げた機能がスマートフォンに搭載され、独自性を確立したから」となります。

そしてさらに必要な要素があると感じれば、その前に要素を追加していくようにしていきましょう。

現代文のよくあるQ&A


本文を読みながら設問を解くか本文を読みきってから設問を解くか


よく議論される話題ですよね。どちらもやっている人がいることだと思います。

時間制約の都合上、「本文を読みながら設問を解く」ことをオススメします。

確かに、本文全体の要旨を踏まえてなければちゃんと正解を導き出すことができない、という主張も理解できます。

しかし、先ほどの項で述べたように、本文の論の展開を正確に追って、設問が論の展開のどこを問うているのかを把握することをしっかりやっていれば、自分が今まで読んだ本文の範囲で設問で問うている展開の部分が述べられていたかどうかは把握できます。

設問を読んだ際に、「ここまで読んだ本文の展開では設問の解答に不十分だ」と思うのであればその先を読み進める、「ここまでの本文の展開で正解が導き出せる」と思うのであれば、もう解答を出してしまえばいいのです。

本文中に書き込みをすべき?


筆者の意見ではズバリ「書き込みをすべき」です。

記事冒頭で文章の展開を図で示しましたが、試験本番で問題用紙の余白にあんなに綺麗な図を描いている暇はありません。

むしろ、あの図は頭の中に作っておいて、その図を思い出すための補助として本文中に線や記号を書き込んでおくのがオススメです。

ですから、筆者の重要な主張が書かれている文章には線を引いたり、対比されているキーワード同士を矢印で示したりなどの書き込みはすべきです。