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古文の選択問題で正答率を上げるには敬語表現から省略された主語を読み解く

古文の選択問題で正答率を上げるには敬語表現から省略された主語を読み解く

古文の選択問題が解けないのは、主語が分かっていないから



センターでも必ず出てくると言って過言ではない、古文の選択問題。単語の意味は分かっているのに、解答が選べない…なんてことはありませんか?

それは古文中の主語が分かっていないから。

古文は現代文と違い、主語の省略が多用されがち。主語さえ見抜けるようになれば、古文を読むのがずっと簡単になります。

省略されがちな古文の主語は、敬語がヒント



なぜ主語の省略が起こるのでしょう。

理由は簡単。わざわざ書かなくても、前後の脈絡や敬語で主語がわかるから。中でも敬語は、主語の特定の大きなヒントになります。

敬語は、大きく分けて三種類。相手を敬う尊敬語、自分をへりくだる謙譲語、読み手に対して敬意を表す丁寧語。

源氏物語の一節を見てみましょう。大将殿が姫君に言ったせりふの一部です。



「いざ、給へかし。見奉りにかく参り来ることもはしたなければ、常にも参り来じ」

(2014 センター試験 国語 第3問)



主語がひとつもありませんね。こういうときこそ、敬語で主語を見抜きましょう。

「給へ」は尊敬語「給ふ」の命令形。尊敬語を自分に対して使うことはほとんどありません。大将殿は相手の姫君に対して命令しているので、給ふの主語は姫君です。

「奉り」「参り」は謙譲語「奉る」「参る」の連用形。謙譲語は自分をへりくだる敬語なので、「見奉り」「参り来る」「参り来じ」の主語はすべて大将殿ということになります。

敬語がたくさん使われていたら登場人物を照らし合わせる



敬語は先にあげた三種類の他にも、絶対敬語や二重敬語などがあります。

絶対敬語は謙譲語。「奏す(帝に申し上げる)」「啓す(后に申し上げる)」のとおり、主語だけでなく相手まで分かるので出てきたらラッキーですよね。

二重敬語は尊敬語。「大殿ごもり給ふ」のように、「大殿ごもる」と「給ふ」ふたつの尊敬語を重ねることで最高の敬意を表します。

様々な種類の敬語を手がかりに主語を特定するためには、登場人物の役職や上下関係の理解も不可欠。

例えば、少納言が大納言と帝について話しているとします。地位の高さは帝>大納言>少納言ですね。

少納言は大納言に尊敬語を使いますが、帝にも同じ尊敬語を使うのは失礼。こういう時に二重敬語が出てきます。

平安時代の役職なんか分からない!という人も心配ご無用。この役職や上下関係、多くの場合実は注釈に書かれているのです。

単語の注釈に目を奪われがちですが、登場人物の情報もしっかり把握しておきましょう。

敬語の種類と登場人物の上下関係。このふたつを照らし合わせると、主語も見えてくるはずです。

画像引用:instagram.com