勉強法

センター漢文で8割(40点)超えを目指す人のための漢文読解法

センター漢文で8割(40点)超えを目指す人のための漢文読解法

センター漢文はセンター国語の中でも点数が安定しやすい科目


国語が得意な人でもセンター国語はなかなか点数が安定しにくいもの。

国語は他の教科と違い、知識量が直接点数に結びつかないからです。

しかしセンター国語の中でも、共感がさほど重要ではなく本文をしっかり読めば必ず高得点が狙える分野もあります。

それが古典です。センター古典で問われるのは『単語・句法が分かっているかどうか』。限代語に訳す力がつけば安定して高得点を取り続けることが出来ます。

今回は、センター漢文で8割超えするための解法マニュアルを紹介します。

センター漢文は問題順ではなく本文に出てきた順で解く


同じ問題でも『どの順番で解くか』で解答時間や得点が大きく変わってきます。これは国語に限らずどんな教科でも言えることです。

センター漢文を最も効率的に解くには、問題順ではなく本文で出てきた順で各設問を解くこと。

例えば、センター漢文問一は漢字の意味を選択する問題です。素直に問一から解くと、その漢字が出てくるまで本文を読み進めていくことになりますね。

センター国語は必ずしも本文に出てくる順に問題が並んでいるわけではありません。問題順にこだわって解くと、同じ部分を何度も読んでタイムロスになってしまいます。

センター漢文はまず本文を読み、問になる部分に行き当たったら問題を読みます。

センター漢文では問七の全体内容把握問題をのぞき、解答の根拠となる部分が本文中の傍線部付近にあることが多く、問題に行き当たるたびに解いていくことでその根拠も見つけやすくなります。

タイムロスを防ぎ、解答の根拠の部分をすぐ見つけるために漢文は本文に出てきた順で解いていきます。

センター漢文各問の時間配分


解く順番と同じく、高得点のカギを握るのが時間配分です。

センター国語の試験時間は80分。決して余裕のある時間設定ではありません。センター国語の理想的な時間配分は評論20分、小説17分、古文18分、漢文18分、見直し7分。

次に漢文各問の時間配分も考えてみましょう。

問一『意味選択』(4点×2)、問2『読み方選択』(4点×2)は各問30秒。
問三『句法説明』(5点)は2分。
問四『理由説明』(7点)は3分、問五『白文解釈』(7点)は4分。
問六『書き下し文』(7点)は3分、問七『内容把握(8点)』は4分。

古典の見直しはしません。古典は覚えているかいないかなので、一度読んで分からなかったものは何度読んでも分からないのです。見直しは評論にかけましょう。

センター漢文各問の解き方


問一『意味選択』(4点×2)、問二『読み方選択』(4点×2)、問三『句法説明』(5点)


問一、二、三の共通点は『覚えているかいないか』が問われていること。暗記できているかどうかで解答できるかできないかが決まってきます。

ただ漢字の意味や読み方、句法を覚えていたとしてもいきなり解答しようとするのはとても危険。ひとつの漢字にひとつの意味とは限りません。

『この漢字とこの意味の組み合わせ、文法書で見たことある!』と飛びついて選んだ選択肢が実は文脈には合わず間違いだった、というのはよくある引っかけパターンです。

センター漢文で8割を狙うならば前半で問われるような漢字や句法は覚えておくことは当然。確実に正答するために、暗記だけではなく前後の文脈と合わせて選びます。

問四『理由説明』(7点)


『~とはなぜか。』と問われた時、まず一番初めにするべきことは自分でどんな答えになるか推測すること。

推測するためには、本文中の理由にあたる箇所を探す必要があります。理由にあたる箇所は書き下し文、そして現代語訳にして分かりやすくします。

次に選択肢を読みます。自分の推測、もしくは現代語訳に合うものがあればそれを選びます。なければ現代語訳が合っているか確かめ、合っているなら理由に選んだ箇所が間違っていたということですので探し直します。

1.自分で推測
2.該当箇所を探す
3.選択肢を読む
4.解答 or もう一度解答箇所を探し直す

この順で絞っていきます。

問五『白文解釈』(7点)


白文解釈の傍線部は白文になっています。まずは選択肢に目を通します。次に、選択肢の現代語に合うように傍線部の白文に訓読点をつけます。返読文字などの関係で選択肢通りに訓読点が打てないものを消します。

そしてに前後の文脈から、選択肢で不自然なものを消します。

文脈だけで考えるとどうしても主観的になりますが、文法で考えることで客観的に選択肢を絞っていくことが出来るようになります。

白文解釈の選択問題は、単に意味だけではなく訓読点がつけられるかどうかなど文法的側面も考えて選択します。

問六『書き下し文』(7点)


書き下し文にする問題でも、まずは書き下し文がどのような意味になれば前後との意味が通るかを考えます。

次に、選択肢の書き下し文をすべて現代語訳します。この時、選択肢の違いに着目します。


世の人親と子との為にして、不慈不孝なる者有るは、豈に独り古人のみを愧づかしめんや
世の人親と子に与ふと為すも、不慈不孝なる者有るは、豈に独り古人に愧づるのみならんや
世の人親の子に与ふるが為に、不慈不孝なる者有るは、豈に独り古人のみを愧づかしめんや
世の人親と子との為にするも、不慈不孝なる者有るは、豈に独り古人のみを愧づかしめんや
世の人親と子と為りて、不慈不孝なる者有るは、豈に独り古人に愧づるのみならんや
(平成27年度 センター国語 第四問 問六)


『不慈不孝なる者有るは』はすべての選択肢に共通しているのでここを見る必要はありません。

『世の人~』の部分はすべての選択肢で異なっているので、ここを見て判断するのも時間がかかります。

各選択肢の最後を見ると、1、3、4『豈に独り古人のみを愧づかしめんや』と2、『豈に独り古人に愧づるのみならんや』で選択肢を2つのグループに分けることが出来ます。このようにまずは選択肢を2つに分けられる箇所に注目します。

そして『豈に独り古人のみを愧づかしめんや』『豈に独り古人に愧づるのみならんや』を現代語訳します。『どうしてただ古人のみを辱めるのか、いや、古人のみを辱めない』『どうしてただ古人が恥ずるのみなのか、いや、古人が恥ずるのみではない』となりますすね。どちらが本文の文脈に合うかを考え、選択肢を2つか3つに絞ります。

残った『世の人~』の部分は、文脈と文法事項(この場合だと『与』『為』の使い方)を考えて解答します。

問七『内容把握(8点)』



内容把握は漢文唯一の8点の高得点問題です。確実に点を取るために焦らず解きましょう。

内容把握の難しいところは、今までの問題のように『ここを解けばいいよ』という傍線部が与えられていないので該当箇所を一から自分で探さなければいけないところです。

最後に問七を解こうとすると、問七の選択肢の該当箇所を探してもう一度読んで、と手間がかかってしまいます。

問七は、漢文のページを開いたら真っ先に選択肢に目を通します。本文を読み始めるよりも先にです。

問七はまとめて解こうとするとどうしても手間と時間がかかりますので、各選択肢のマルバツ問題だと思いましょう。先に選択肢を頭に入れておいて、本文でその箇所が出てきたらマルかバツか考える。こうすると後で読み返す必要がなくなります。

このように手間と時間が省けるほか、全体内容の選択肢を見ておくことでだいたいこの漢文がどんな話なのか、展開を掴むこともできます。

センター漢文で8割を目指すには、まず問七の選択肢に目を通し、本文に出てきた順に解いていくのが正解です。

センター漢文で8割超えするためにすべき勉強法



ここまではセンター漢文をどのように解くかを中心に紹介してきました。では、センター漢文で8割超えするために普段はどんな勉強をすればいいのでしょう。

漢文に限らず、読解力が必要なものは白文で勉強します。

教科書や問題集で与えられる漢文のほとんどに訓読点と送り仮名がついています。初めて解くときはそれらを参考に解いていきます。

白文が必要になるのは復習です。

訓読文で間違えた箇所を見直し、どうして間違えたのかを分析します。『この漢字の意味を間違えたから』『ここの再読文字の用法が分からなかったから』と間違えた原因を具体的に分析し、そこを覚えます。

復習では白文を解きます。一度は全文書き出し文、全文現代語訳、解説まで見た漢文なので完全に理解できているなら白文を現代語訳に直せるはずです。

直せなかったところはまだ理解できていないということなので、今度はそこを見直して覚えます。これを繰り返します。

白文を何も見ることなく自力で全文現代語訳にできたら、その漢文は完全に読解できているということになります。

教科書や問題集、模試を見直すときはこのように繰り返し復習してください。繰り返し何度も見た漢字の意味や用法はもう間違えません。

一度見直しをしただけで復習を終わらせるのではなく、完全に自分のものにするまで白文で復習を繰り返してください。

センター漢文で8割超えするための最高の問題集は過去問



センター漢文で8割超えするためには過去問を問題集として使います。

漢文のみならず、センター国語は形式が独特で国語が得意な人でも慣れていない限り高得点は難しいのです。

形式に慣れるためにも過去問が最適です。

また、センターは毎年平均点が6割になるように作られます。つまり、毎年難易度が同程度なのです。

難易度が同程度ということは、出題される単語や文法のレベルも同じ程度のものが多く、10年程遡ると同じ漢字が出題されていることも多々あります。

過去問は自分の実力をはかる模試にもなります。過去問で安定して8割をマークしてきた人が本番で6割を取る、なんてことはなかなかありません。

過去問以外の問題集なら『必勝マニュアル 国語漢文』『きめる!センター古文・漢文』『マーク式基礎問題集 漢文』がよいでしょう。

※参考書情報準備中
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いずれもセンター形式・センターレベルの漢文問題集ですが、過去問とは違い分野ごとに収録されており解説も過去問よりずっと丁寧です。

『過去問ではまだ歯が立たない…』という人が解くべき問題集です。