合格体験記
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2016年東京大学教養学部合格者のセンター世界史の対策・解き方
ーーセンター試験において最初の科目だからこそ地に足のついた対策をーー

センター試験において最初の科目だからこそ地に足のついた対策を
年度
2016年(現役)
入学
東京大学教養学部
合格大学
早稲田大学政治経済学部
早稲田大学文化構想学部
出身高校
千葉県私立渋谷教育学園幕張高校
センター試験
英語 183点 / 数I・A 89点 / 数II・B 100点 / 国語 193点 / 生物 47点 / 化学 50点 / 日本史 91点 / 世界史 88点

センター世界史の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

目標点は9割でした。

僕は暗記作業があまり得意でなく、社会科で満点を狙うのは非現実的だと考えました。そこで、世界史と日本史で各10点ほど失うことをあらかじめ想定に入れておき、英語・数学・理科基礎でカバーする戦略をとったんです。世界史ばかり点数が良くても他の科目でコケたら意味がありません。全科目を見渡すマクロの視点をもって定めたのが「世界史9割」という目標でした。

正確な知識が問われるセンター社会で9割を得点するには、少なくとも僕にとってはそれなりの労力が必要です。東京大学の入試において、世界史については2次試験で一問一答が出題されるため、センター試験に必要な知識を2次対策のなかで身につけることができます。

だから、世界史に関してはセンター対策ということをあまり意識せず、普段の2次対策の一環として暗記作業に多めの時間を割くイメージをもちました。また、全科目における世界史の勉強時間を取りすぎないように注意しました。というのも、センター世界史に必要な知識は12月頃までに概ねさらっていた一方、センター日本史の方が12月中旬の時点でほとんど手つかずの状況だったからです。

比較的対策が進んでいる世界史ばかりやって、手つかずの日本史がおろそかになることだけは避けなければいけないと僕は考えました。

センター世界史の対策で使用した参考書・問題集と使い方を教えてください。

『世界史B一問一答 完全版 2nd edition』(東進ブックス)を用いました。この参考書は、二次対策として高3の4月頃から使っており、12月中旬の時点で2周していました。だから、センター試験対策としては以前に間違えた部分を復習し、穴を潰す作業をしました。

東進の一問一答問題集は、問題文の一部も赤字になっていて赤シートで隠せるところが魅力的です。しかし、センター試験には不要な細かい知識も載っているので、適宜取捨選択しながら暗記しました。

センター試験本番2週間前あたりから赤本を用いて過去問を各25年分解きました。間違えた問題については、上にあげた参考書を用いて知識を確認し、日をあけて復習します。復習の際は、ただ正答できるだけでなく、誤った選択肢がなぜ誤っているか、といった本番では気にする暇がないような細部まで徹底して確認しました。おまけに、年度ごとに得点を記録し、成長を実感したり精神を安定させるのに役立てました。

センター世界史で時間配分、解く順番など試験時間中に意識していたことを教えてください。

センター世界史に関して、解く順番・時間配分は特に定めませんでした。なぜなら、センター世界史の過去問や模試を事前に解いて、時間に困ったことがなかったからです。一方、時間に余裕があるからといって、だらだらと解き進めないように気をつけました。

センター社会は全科目のなかで最初に実施されるため、何かと緊張しがちで、無意識のうちにケアレスミスを起こします。集中して全問題を一気に解き進めると、ほとんどの受験生が60分の試験時間を20分ほど余すはずです。残り時間でじっくり見直しをしてミスを潰しながら、緊張をほぐすといいと思います。

センター世界史の対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

過去問を25年分解いたことは、点数に直結した要素だといえます。25年分というと多すぎるとのイメージをもたれるかもしれませんが、本番と同様のスピード感覚で解けば1年分あたり30分もかかりませんし、復習時間を含めても1時間半で終わります。2年分に取り組んでも3時間なので、これを12セット回すことは直前期においてさして苦でないでしょう。

なぜ過去問の演習量が本番の点数に直結したといえるか。それは、過去問こそ最良の知識確認集だからです。過去問を多く解けば解くほど実感できることですが、知識面・問題構成面において頻出分野が存在します。正しい選択肢のみならず、誤った選択肢にまで目を向けつつ知識を吸収していくと実践的です。

暗記用の参考書だけでは、どうしても時代・地域別に知識がカテゴライズされてしまいますが、それではセンター世界史で安定して高得点を取るのは難しいです。得た知識をできるだけ多くの異なる観点で再構成する作業は、世界に限らず有用かつ必須の試みと僕は考えます。

最後にセンター試験を終えた今だからこそ言えるセンター世界史で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

世界史、日本史合わせて179点なので、目標の9割(180点)を達成したといってよいでしょう。しかし、センター世界史に関しては模試で何度も9割を超えていたにもかかわらず、本番では9割を切ってしまいました。原因は、対策がおろそかだった文化史の問題を複数間違えたことです。

受験生の皆さんは、センター試験本番を直前に控え、何を勉強すればよいか分からない、だけど何か勉強していないと落ち着かない、という状況に陥るかもしれません。そんな時は、今までに使った参考書を隅々まで見直し、抜けている部分がないか粗探しをしてください。

繰り返しますが、センター社会は全科目のなかで最初に行われるため、記憶にない肖像画や人名を目にするとすぐパニックに陥ります。そういったことがないよう、勉強した気になって放置している部分がないか確認するべきです。

特に、文化史、地図、戦後史は穴がありがちなので注意してください。