合格体験記
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2016年東京大学教養学部合格者の数学の過去問対策・解き方
ーー基礎的な問題で構成される神戸大の赤本を利用しながら2完を狙うーー

基礎的な問題で構成される神戸大の赤本を利用しながら2完を狙う
年度
2016年(現役)
入学
東京大学教養学部
出身高校
兵庫県私立白陵高校
センター試験
英語 192点 / 数I・A 91点 / 数II・B 100点 / 国語 190点 / 日本史 94点 / 世界史 91点

東大数学の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

目標点は5割でした。

数学は全部で4問、そのうち2完することができれば合格はできると学校の先生に言われていたので、常に2完を目標にしていました。

その達成のために意識していたことは2つ。

4問のうち、確実に解けるものが毎年1問出題されるので、それが落とさないようにする。

2問は発想さえ間違えなければ解ける問題なので、そのうち1問は解く。

しかし数学が苦手でなかなか2完できるようにならなかったため、部分点をできるだけ取りに行く作戦にシフトしました。

東大の採点は計算ミスなどのケアレスミスでの減点は少なく、考え方さえ合っていればそれなりの点数がもらえると言われていたので、問題を見た時、どう解くかの作戦を間違えないようにすることを第一に考えていました。

本格的に東大数学の過去問対策を始めた時期と過去問を何年分解いたか、何年分解くべきか教えてください。

過去問対策を始めたのはセンター試験が終わってからです。

何年分解こうと意識したことはなかったので、あまり覚えていませんが、10年分ぐらいは解いたと思います。

数学の先生に、数学は毎日問題に触れることが大事、一日でも間をあけたら数学の力は低下してしまうよと言われていたので、一日一問過去問を解くようにしていました。

特に何年分解かなければならないなどはないと思います。

20年分解かないとなどの目標を決めてしまうと、いつまでにこれだけやらなきゃと焦りが生まれて良くないと思います。

問題形式に慣れることができればそれだけでいいと思います。

東大数学対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

過去問を解くために赤本は使用しましたが、それ以外は数学では参考書は特に使用しませんでした。

過去問は毎日先生に添削してもらいに行っていたので、先生と話し合ってこの分野が苦手と分かると、その分野の神戸大学の過去問で練習をしていました。

神戸大学の問題は基礎的な力を試す問題なので、練習用にはもってこいです。

逆に言えば神戸大学の問題が解けなければ、東大の問題を解けるようになるわけがありません。

神戸大学の問題を2、3問解いて、解けるようになったら東大の問題をまた解きなおすというようなサイクルで進めていました。

やはり参考書の問題よりも、各大学の作っている過去問の方が質が高いと思うので、参考書よりも赤本をおすすめします。

個別で対策が必要だった設問、合否の鍵を握ると思った設問の対策と解き方を教えてください。

数学では「最初にざっと目を通してできそうな問題からやりなさい」と言われることが多いですが、私は設問1から順番に解きました。緊張している中バラバラの順番で解いてどの問題を解いたか分からなくなるのを恐れたためです。

東大の文系数学は100分で4つの設問を解かなければいけません。私の数学の先生は誰でも20分は無駄に使うとおっしゃっていたので、その分を考慮して1問20分のペースで解きました。

解いている途中でこれなら解けると思った問題は20分を超えてでも解き切り、多分間違えているだろうなと思った問題は早めに切り上げるようにしました。

東大数学の過去問の使い方(解く、答え合わせ、解説の確認、復習、解き直し)で合格につながったと思うことを教えてください。

合格につながったと思うのは先生に添削してもらったことです。

ただ答え合わせをしてもらうのではなく、自分の解答のどこまでがあっていてどこからが間違っているのか、それは自分では分からないので、ぜひ先生に見てもらって教えてもらうのがいいと思います。

私の場合、添削をしてもらうまでは、答えがあっていなければ自分の解答すべてが間違っていると思い込んでいました。

しかし先生に見てもらうと、ここまではあってたのにどうしてこっちの方向にもっていったの?と指摘されることが多々あり、自分の考え方も間違っていなかったんだと自信がつき、問題の途中で考えることを放棄することがなくなりました。

先生は確実に生徒よりも問題に詳しいので、添削してもらう中で解くときのコツなども教えてもらえます。

質問しに行くだけでなく、先生をフル活用するのがおすすめです。

東大数学の過去問対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

やらなくてよかったなと思っているのは、赤本の問題を分野別に分けて、同じ分野の問題を連続して解くようにすることです。

こうすることで確かにその分野を強化できますが、次の分野に移ったとき、どうしても前の分野の解き方を忘れてしまうので、非効率的でした。

それに同じ分野の問題をずっと解いていると、どうしても飽きてしまうので、いい効果はありませんでした。

赤本は素直に年代別に解いたらいいと思います。

最後に合格したからこそ言える東大数学で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

東大の数学は他の大学に比べて基本を押さえておけば解ける問題が多いです。応用問題をたくさん解くのではなく教科書の内容を完全に理解するほうがいいでしょう。

分かっているつもりでも見直してみると忘れていたことが見つかるものです。私は高3の夏休みに教科書を読んで忘れていたことをノートにまとめ受験当日に持っていきました。

本番で一番やってはいけないことは白紙提出です。東大では考え方のプロセスが評価されるので自分がどのように考えたかを相手に伝えるつもりで何でも書きましょう。

そうすれば確実に部分点は入ります。東大の数学は難問のため差がつきにくいので各設問で部分点を取れれば十分合格点に届きます。

本番の緊張のなか完答を目指すのは簡単な問題でも難しいことです。そのため、多少つまずいても気にしないようにしましょう。それを気にして焦ってしまうと他の問題・教科にひびきます。

常に気持ちに余裕をもって受験できるよう、受験当日に起こりそうな事態を想定して対策を考えておくのもおすすめです。「問題の冒頭で計算ミスをしていることに気づいたらどうしたらいいか」など解決策のない事態でも質問して先生の話を頭の片隅においておけば安心感は得られます。

緊張してドミノ倒し式に間違えることを避けるためにもメンタルを整えておくのが大事です。