合格体験記
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2017年早稲田大学文学部合格者の英語の過去問対策・解き方

ーー学部のごとの傾向を併願の問題形式も考慮しながら効率的な対策を行うーー

2017年早稲田大学文学部合格者の英語の過去問対策・解き方
年度
2017年(現役)
入学
早稲田大学文学部
合格大学
学習院女子大学国際文化交流学部
同志社大学文学部
立教大学社会学部
明治大学文学部
早稲田大学教育学部
早稲田大学文化構想学部
出身高校
私立湘南白百合学園高等学校
センター試験
英語 194点 / 国語 187点 / 日本史 98点

英語の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

まず、それぞれの学部の分析が重要ですね。早稲田は学部ごとに問題が全く違います。例えば政治経済学部や法学部は800〜1000字の長文2〜3題と本格的な自由英作文だったり、文学部・文化構想学部は300〜500字程度の中文を7題、長文1題と要約だったり、と文章の長さも、英作文の内容なども様々です。

早稲田は長文重視の傾向がありますが、中には法学部、社会科学部、人間科学部のように英文法の大問が設けられている学部もあります。

「どうしても早稲田に合格したい!」という方はローラー受験(様々な学部を受験すること)をすると思いますが、過去問を分析しておかないと第一志望では出ない長い自由英作文を第三志望のために対策しなくてはいけない……というような支離滅裂なことになりかねません。

本格的に英語の過去問対策を始めた時期と過去問を何年分解いたか、何年分解くべきか教えてください。

私は、文学部が第一志望だったので、英語の問題傾向が同じ文化構想学部と、英作文がなく、研究したいことができる教育学部を受験しました。本格的に対策を始めたのは10月からです。それぞれ10年分解きました。

文学部や文化構想学部は、できてからまだ10年ほどの学部なので、過去問も少ないのもあり、すべての年度解く必要があると感じました。大問3の文補充や大問5の一文要約などは他の大学ではあまり出ない出題形式であるというのも理由です。

教育学部の過去問も10年分解いたのは、理系学科と英語の問題は同一のため、文系学科志望にはあまりなじめないような理系文章が出るので、多く解くことで、環境論から宇宙論など、様々な理系の文章に触れていくことが大事だと思ったからです。

英語対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

『佐藤ヒロシの 英語長文[マーク式]が面白いほどとけるスペシャルレクチャー(中経出版)』<を対策として使用しました。文学部の大問3のオーソドックスな解き方が取り上げられているので、「どうとけば分からない」という方にはおすすめです。

この考え方を身に着けて、さらに自分なりの解き方(後述します)を合わせて、文学部の本番では大問3を1ミスに抑えることができました。

英語で個別で対策が必要だった設問、合否の鍵を握ると思った設問の対策と解き方を教えてください。

【特に対策が必要な設問】
文学部・文化構想学部の大問3の文章補充と大問5の一文要約の対策が特別に肝要だと思います。なぜなら、大問3は800字程度の長文の7つの空所に適する文章を8つの選択肢の中からそれぞれ選ぶというものなので、一つ間違えると芋づる式に間違えてしまう恐れがあるからです。

大問5の200字程度の文章を英語で一文に要約するという形式も、他の大学には見ない問題形式であるため、対策が必要だと思います。対策としては、やはり過去問を徹底的に解くことです。駿台の青本と呼ばれる大学入試完全対策シリーズは、解説が丁寧にされており、その解き方を参考にしながら解いていました。

【大問3のコツ】
「ディスコースマーカーや決まり文句と時制に気をつける」ことです。however,butなどはもちろん、選択肢の文章にIt is true thatときたら譲歩の文章だから、この選択肢は空欄の直後にbutがある空欄に入る可能性が高いのではないか、などの推察をすること。英文を読み、ロジカルに推察するということが、大問3では試されているのです。

またもう一つの時制ですが、これ、強力な技になると思います。私が実際に行ったやり方は、あらかじめ選択肢を読み、過去形ならば”K”、現在形ならば”G”など選択肢の横に書いて、分類しておき、本文を読んでいて空所にさしかかったら、空欄の前後の文章の時制を確認して、例えば過去形の文脈ならば、”K”と分類した選択肢の方から、空所に入れると当てはまる選択肢を探してみる……というやり方です。

勿論、”K”ではなく、”G”と分類した方に正解の選択肢があることもありますので、絶対とはいえません。その時は、”G”の方にも目を通す、という柔軟な対応が求められます。しかし、その場合よりも”K”の方に答えがあるという方が圧倒的に多いので、この方法をお勧めします。

【大問5の一文要約】
青本を参照すると、「大体何字で書けばいいか」や「一文一文がどのようなことを言っていて、それをどのように取捨選択してプロの塾講師は要約をするのか」ということが分かるので、青本を是非活用しましょう。解いた後は、文章の構造を、誰かに説明できるくらい詳細に分析するようにしましょう。

大問5の文章には「抽象→具体」や「引用→本題」、「人の略歴」などいくつかのパターンがあるので、それを解くごとに自分で見抜けるようになると、どのように要約をすればいいかが分かるので、よりスムーズに解けるようになります。

私は、自分で解く→解説を参照しながらこの文章のパターンがどのようなパターンかを分析し、解説はどのように要約を作成しているかを見る→解説で出てきた要約の方法で他の問題でも役立ちそうなイディオムなどを忘れないようにメモする→最初の解答を修正する→学校の先生に添削していただく→再度解き直すというような流れで過去問演習をしていました。試験の数日前からは、過去に要約が難しいと思った問題を解き直して再び文法的な面を中心に先生に添削をお願いしていました。

【注意点】
なお、今年からこの大問5は、200字程度の文章を読み、与えられた出だしに添って4〜10字以内で書く、というものに変わりました。ですが、文章要約であることに変わりはなく、従来の大問5が易化しただけなので、求められていることに変わりはありません。

なので、是非受験生の皆さんは、「傾向が変わったから」という誤解で過去問の大問5を解かずに試験に挑む、というリスキーなことはしないでください。

英語の過去問の使い方(解く、答え合わせ、解説の確認、復習、解き直し)で合格につながったと思うことを教えてください。

まず、解く時にそれぞれの大問に最大で何分かけるかを考えていました。文学部・文化構想学部は90分の試験時間のうちに5題を解くので、大問1に12分、大問2に21分、大問3は21分、大問4に7分、大問5に15分、見直し10分、余裕をもたせるために5分余らせておく、という計画を立ててから解いていました。

答え合わせの時は、何%できたかを一回一回ノートにメモし、成長を実感し自身をつける材料にしていました。解説の確認の時は、解説と自分のズレを確認することを第一にし、どのようにそのズレを埋めていくかを小さいノートに日付とともにメモして、次に過去問を解くときは事前にそのノートを見直すようにしていました。

例えば、「12/28 文学部の大問2は先に設問を読んでから解く。根拠のところに線を引く」という風に。何度もメモを見返してメモに書いたことを実践し、クセにすることで、本番でも自分の理想通りの解き方ができたことが、合格に繋がったと感じています。

英語の過去問対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

やってよかったと思うことは、余裕がある受験生向けになると思いますが、レベルの高い問題を解くことだと思います。例えば、私が受験する教育学部は、一つの長文の設問で並び替えなどの英文法的知識を要求する総合問題でした。

同じような傾向が強い政治経済学部の問題を解く、文学部・文化構想学部の大問1の空所補充の対策として、同じ難関私大で空所を出す学部として慶應義塾大学の総合政策学部の長文で空所の解き方を身につけるなどしていました。

自分が受験する学部よりも難易度の高い文章を読むことで、試験の時に問題が簡単に思えたり、自信に繋がります。ただ、中途半端に挑むと自分が受験する学部の過去問対策などが疎かになる恐れもあるので、逆転合格を目指すというような方にはおすすめできません。

逆に、やらなくてよかったと思うことは、文学部・文化構想学部の大問2の対策で人間科学部の問題を解いたこととです。「問題傾向が似ている」とおすすめされたので解いてみたのですが、人間科学部は文学部・文化構想学部で出題されるものとは文章のジャンルが全く違い、問題傾向に慣れるという上ではあまり対策になりませんでした。

最後に合格したからこそ言えるこの大学の英語で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

最初に述べた通り、一口に「早稲田大学の英語」と言っても、実際は学部により問題は様々です。まずは過去問を見て、どのような問題が出るのかをしっかりと確認しましょう。

英語は、受験生は皆ある程度高いレベルまで仕上げて試験に挑んでくるので、ハイレベルな戦いになります。その中で合格を勝ち取るためには、確かな読解力を身につけ、それぞれの大問で自分なりの解き方を編み出し、それを完全に自分のものにできるまで過去問を繰り返すことだと思います。皆さんの合格をお祈りしています。