合格体験記
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2017年慶應義塾大学商学部合格者の数学の過去問対策・解き方

ーー数学が肝の商学部対策はセンター数学の勉強と両立して効率を重視するーー

2017年慶應義塾大学商学部合格者の数学の過去問対策・解き方
年度
2017年(現役)
入学
慶應義塾大学商学部
出身高校
国立お茶の水女子大学附属高校
センター試験
英語 180点 / 数I・A 85点 / 数II・B 85点 / 国語 165点 / 日本史 90点 / 地理 85点 / 化学基礎 35点 / 地学基礎 35点

数学の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

目標点は7割でした。商学部の英語日本史はクセが少なく解きやすかったため、比較的難しい数学の点数が合否に大きな影響を与えると考え、高めの目標点に設定しました。

そのためには大問4問中3問分を解答しきればいい。センター形式に似ており、発想力に加えとスピーディな情報処理能力の求められる商学部数学には計算力が不可欠だと考えていました。

本格的に数学の過去問対策を始めた時期と過去問を何年分解いたか、何年分解くべきか教えてください。

赤本に載っていた5年分を解きました。解き始めた時期は3年の12月頃。商学部の数学はたった5年の間でも、難易度の変化が年によって激しい、ということを過去問を解く中で実感しました。

私としては難化していると感じていました。難化している理由として、現実にある商業的な事柄を文字を使って表す問題が出題される傾向になっていたからだと当時の私は分析ました。 例えば、生産コストや売上げの計算。このような問題は、使う文字や設定も多くあるため問題文がかなり長く、ほぼ1ページでした。

読むだけでも疲れるし、大抵の文系の人はその文章の長さを見ただけで問題を解くことを諦めてしまいます。(実際、そのような問題が出題された年は受験者平均点も下がっていました)

しかし、そのような問題は問題文が難しく見えるだけで計算は簡単であったため、過去問の似たような問題を復習で解きなおし、失点を減らそうとしていました。このように、過去問5年分を解くだけでその学部の問題傾向を分析することができ、対策も取りやすいです。

過去問は問題傾向を知り、適切な対策をとるための道具。実際、私の受験した年に「工場における費用計算問題」が出題され、対策をしていた私は解ききることができました。

数学対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

私は商学部対策の特別な問題集、といものは使用していませんでした。使っていた問題集はセンター対策のために使用していた問題集と同じで『4STEP数学1+A』と『ハイスコープ数学2+B』でした。

というのも商学部の数学はセンターと同じマークシートでの穴埋め問題で、「センター数学の難化版」と私はとらえていたため、過去問以外で特別な問題集を使用する必要はないと思い、高校で配布された数学の問題集を使用していました。 また、自分が商学系に興味があると気づいたのが2年の終り頃であったため、特別志望校を決めずに勉強していた面もあったと思います。

1年生の時は『4STEP数学1+A』を、2年生の時は『ハイスコープ数学2+B』を使用し、それぞれ学校の小テストを目標に勉強しつつ、毎日2ページ復習として解いていました。それぞれの問題集を1年間で2周しましたね。

3年生になり、数ⅡBが苦手だと気づいた私はまた『ハイスコープ数学2+B』を毎日4ページずつ解き始めました。1周目でできなかった問題に印をつけ、2周目でその印のついた問題だけを解く…ということを3年の秋ごろまで繰り返していました。

さらに3年の夏~冬にかけてはセンター模試の問題集を解いていました。センター数学の模試を時間内に正確に解ききる練習をすることで計算スピードがかなり向上しました。

このように、センター数学の勉強をすることは、商学部数学に必要な数学の基本的な力の向上にもつながります。私はセンター数学85点以上を目標に勉強を進めていましたね。

過去問の数は限られているため有効活用したいですよね。せっかく過去問を解いたのに「そもそも基礎が完成していない!」とか「計算スピードが遅くてできなかった…」なんていう初歩的な発見しかできなかったら、過去問を解く時間ももったいない。

そういう当たり前のことができるようになってから過去問を解くことで、「私は文字を多く使う問題での失点が多いから、そこを重点的に勉強しよう」とか「大問の後半のほうの問題はできないから飛とばそう」という具体的な対策がとることができるはずです。

数学で個別で対策が必要だった設問、合否の鍵を握ると思った設問の対策と解き方を教えてください。

生産コストや売上を文字式で表す問題です。こういう問題は問題集に載っていることはほぼなく、商学部特有の問題です。 前述したとおりこの系統の問題は、条件や使用する文字、初めて聞く単語(限界費用をyとするなど)が多く問題文も長いため、初めは頭が混乱してしまいます。

多くの文系の人は、問題文を読むのに疲れて解くことを諦めてしまいがちな問題です。 しかしこの系統の設問は問題数が少なく1問ごとの配点が高い。さらに、実は問題文が長いだけで問題自体は難しくありません。このような問題は「過去問を解いてなれる」しかありません。

過去問5年分解けばパターンがわかってくると思います。基本的には初めて聞くような単語を出してさらに式で定義することで、受験生を混乱させようとしているだけ。だから問題数をこなすことで多くの文字式に慣れていきましょう。

数学の過去問の使い方(解く、答え合わせ、解説の確認、復習、解き直し)で合格につながったと思うことを教えてください。

私は過去問を制限時間の10分前に解き終わるようにしていました。商学部の数学はセンターと同じで慣れと時間配分が大切。全ての問題を解き終わろうとせず大問4問中3問解くことを目標にしていました。

過去問を解く際、自分の解き方の軌跡を残すという意味で途中式を別の紙に丁寧に書いていました。また間違いは問題を覚えているその日のうちに直していました。直しの際、「自分がどこから、どの計算を間違えたのか」「なぜ間違えたのか」を分析していました。

私は計算過程の省略によるミスが多かったこと、そもそも書いている図形が下手で与えられた条件とかけ離れており問題が解けていなかった、ということに気付くことができました。

数学の過去問対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

3年生の11月頃までに、センター模試の問題で85点以上取れるようにしてください。センター数学は基本の基本。問題も60分以内に解き切れる量で全範囲を網羅しているので、センター数学を解くことで計算力(正確さやスピード)を向上させるだけでなく、自分の苦手範囲を発見できるなど効率よく勉強できます。

特に商学部の問題形式はセンター数学と似ているため、センター数学の模試は商学部の過去問を解く前の準備勉強として最適です。しかも第一志望が国立の場合は、商学部対策をしつつセンター試験の勉強にもなりますしね。

特に数学ⅡBの問題は商学部で出題されやすいです。センター試験の数学ⅡBは60分以内に解くにしては問題数も多く難しいため、数学の問題パターン暗記や計算力UPにつながりとても良い勉強になります。

最後に合格したからこそ言えるこの大学の数学で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

慶應商学部の数学は100/400点を占め、大問4つを70分で解ききるハードな科目。計算力はもちろんのこと、かなりの情報量をスピーディに処理する力が求められます。

センター試験ⅡBの模試は商学部数学の勉強になるので、過去問を解き始める前に必ずやっておいてください。それで85点以上取れるようになったら3年の秋ごろから過去問に触れるといいと思います。

商学部は数学が命。ほかの社会科目や英語での高得点は当たり前で、数学の点数で合否が決まると私は感じています。実際私は英語が不得意でした。しかし、本番数学が難化し「工場の限界費用をだせ」という商学部特有の設問の対策をしていたことでそれが得点源にとなり合格したと考えています。

さらに入学後、商学部では経済学や数Ⅲが必修で簿記計算もするため、入学後に数学ⅠAⅡBができる前提で進む授業についていくのがとても大変になります。受験を考えているならば、合格にも入学後にも有利な数学を使った受験方式であるA方式での受験をおすすめします。 合格だけでなく今後のためにも、本当に数学の対策には手を抜かないでください!