合格体験記

『学校の課題と音読を英語学習の中心に』東京大学文科二類合格者の高1,2の英語の授業の受け方

『学校の課題と音読を英語学習の中心に』東京大学文科二類合格者の高1,2の英語の授業の受け方
年度
2016年(現役)
入学
東京大学教養学部
合格大学
慶応義塾大学経済学部
早稲田大学政治経済学部
早稲田大学商学部
明治大学政治経済学部
出身高校
千葉県私立渋谷教育学園幕張高等学校
センター試験
英語 200点 / 数I・A 91点 / 数II・B 78点 / 国語 158点 / 化学基礎 46点 / 物理基礎 50点 / 日本史B 92点/ 世界史B 97点

高1,2年の英語の授業で扱った教材・宿題で使用された教材を全て教えてください。


高1では、コミュニケーション英語Ⅰ(週4時間)と英語表現Ⅰ(週2時間)、高2ではコミュニケーション英語Ⅱ(週4時間)と英語表現Ⅱ(週2時間)の授業がありました。

基本的に教科書と先生のプリントで授業が行われました。授業のあと宿題が出て、配られた問題集を解いていきました。

高1時に扱った教材から。

コミュニケーション英語Ⅰの授業用で『PROMINENCE English II(東京書籍)』『Reading Advantage, Third Edition(Cengage Learning)』、宿題用で『PROMINENCE English II Workbook Standard(東京書籍)』と『高校リード問題集 英文法B(教育開発出版) 』。

英語表現Ⅰの授業用で『CROWN English Expression I(三省堂)』と『総合英語Forest 6th edition(桐原書店)』、宿題用で『CROWN English Expression I Workbook Advanced(三省堂)』と『総合英語Forest Extensive English Grammar Training Book 6th edition(桐原書店)』、夏休みの宿題で『Sadako and the Thousand Paper Cranes(山口書店)』

次に高2時に扱った教材。

コミュニケーション英語Ⅱでは授業用で『CROWN English Reading New Edition(三省堂)』と『Reading Advantage, Third Edition(Cengage Learning)、『Sonic Reading Stage 4(桐原書店)』と『Essential Listening 3(Macmillan LanguageHouse)』、宿題用で『CROWN English Reading New Edition WORKBOOK STANDARD(三省堂)』と『高校リード問題集 英文法B(教育開発出版)』。

英語表現Ⅱ(授業用のみ)で『Ready to Write 2(Pearson)』と『American Headway Second Edition Level 3(Oxford University Press)』です。

高1,2年の英語の授業の進度を簡単に教えてください。


中高一貫校のため、中3の時点で高1の教科書は学習し終えていました。

私の学年は完全新課程1年目でしたが、1年先取りの授業をする都合上、コミュニケーション英語では旧課程の教科書(英語Ⅰ・Ⅱ)を使っていました。

高1のコミュニケーション英語Ⅰでは、1年かけて旧課程の英語Ⅱの内容を扱いました。英語表現Ⅰでは、英語表現Ⅱで扱う文法事項も習いました。高2の英語表現Ⅱが学校独自の内容のためです。

高1の段階ですべての文法事項を学習し終えたため高2以降は文法事項の復習と、より実践的なリーディングとライティング中心の授業になりました。

高2のコミュニケーション英語Ⅱでは、1年かけて旧課程の英語リーディングの内容を扱いました。英語表現Ⅱは学校独自の内容で、ネイティブの先生にパラグラフ・ライティングを教わりました。

高1の英語表現Ⅰは扱う文法事項が多く進み方が速かったですが、その他は余裕があったと思います。

高1,2年の英語の授業の「予習の仕方」について具体的に教えてください。


予習を意識してすることはありませんでした。

中学時代、先生の方針で予習が禁止されていました。

赤ちゃんは言語を習得する時、未知の表現を耳で聞いてだんだん理解していきます。予習の際に教科書を読んでしまうと先に文字情報が目に入り、言語習得の自然な過程が阻害されるという考えが背景にありました。

そのころの習慣が続き、私はあまり予習した覚えがありません。文法の問題集を解いたり、単語を意識して覚えたり……といったことはしなかったですね。

ただ、次の授業で扱う文章の内容が知りたくて教科書を読むことはありました。


高1,2年の英語の「授業の受け方」で意識していたことを具体的に教えてください。


授業に集中することをまず心がけました。とはいっても英語の授業は指名や音読が多いので、注意散漫になったり、退屈になることはありませんでした。

授業中特に意識したのは、授業内の音読です。1人で読む時も全員で読む時も、必ず大きな声を出して、はっきりと発音することを心がけました。

授業内で音読の機会が与えられているのに、ボソボソと小さな声で音読するのは良くありません。語学で最も大事なことは、なんといっても正しい発音での音読です。

高1,2年の英語の授業の「復習の仕方」について具体的に教えてください。


復習……というよりは宿題の消化が主だったと思います。

コミュニケーション英語ではプリントや問題集をやっておきなさい、という宿題が主でした。英語表現の授業では、授業内でパラグラフが書き終わらなかった場合、そのパラグラフを完成されることが宿題でした。

基本的に復習になるように宿題が出されていたので、宿題をこなしているうちに復習が終わっている、という感じでした。

宿題以外では、コミュニケーション英語の授業の復習がほとんどでした。具体的には、単語の暗記、リスニング、音読をしていました。

授業内に教科書の単語テストがあるので、それまでに範囲の単語を覚えるようにしました。また、通学の電車内では毎日教科書本文のCDを倍速にして繰り返し聴いていました。

授業内の音読の際に舌が回らず、音読がCDに追いつかないと感じた時は、家に帰って音読練習をすることもありました。

高1,2年の時は部活もあり体力的にも厳しい人も多いですが、家に帰ってからの勉強で成果を出すには何が重要だと思いますか?


まず、家に帰ってからの勉強という発想を捨てましょう。どれを家でやり、どれを学校でやり、どれを学校でやるのかを決めると、意外に家でやる勉強が少ないと気付くことがあります。

できれば、家での勉強を0にして、通学時間にやるもの以外の宿題は学校で済ませてしまうことをおすすめするのですが……。部活があるから難しい人も多いと思います。私も実際そうでした。

時間のない中で効率よく勉強するには、あれこれやらないことです。

学校で適切な課題が出ている場合は、学校の宿題をこなすことを第一にしましょう。

部活で忙しい中、他の教科も含めて毎日2時間も勉強できたら十分すぎるほどです。毎日1時間勉強すれば、授業においていかれることはないと思います。

宿題で1時間はつぶれるはずなので、他に問題集などを買って手を付けると、宿題まで手が回らない場合があります。

学校で宿題が出ない人は、教科書の音読と文法問題集を完璧にするのが良いと思います。選択問題ばかりの文法問題集は選ばないでください。今の段階では、書いて体に染み込ませることが重要です。

「学校の定期テストは教科書の暗記を強いるから意味がない」という人がいますが、私はそうは思いません。定期テストで教科書の文章の内容が出るのは、「教科書を暗記できるくらい音読し、文章も単語もまるごと覚えてしまいなさい」という先生からのメッセージだと思います。

大学受験を終えてみて高1,2年の時の英語の授業をより効果的に活用するにはどうすれば良いと思いますか? その理由も含めて教えてください。


より積極的に先生と関わればよかった、と思います。

英語表現では、同級生の中に自分で参考書の自由英作文の問題を解いて、パラグラフを先生に添削してもらっている人がいました。

私も、自主的に添削を申しこめば良かったのかもしれません。

最後に高1,2年の英語の授業を大学受験の英語に生かすために大事なことを含めて高1,2年生にアドバイスをお願いします!


繰り返しますが、語学では正しい発音での音読が一番重要です。

語学はピアノの練習によく例えられます。いくら文法を覚えても、単語を暗記しても、音読しなければ身につけることはできません。それは、いくら記譜法を理解したからといって実際にピアノを引けるようにはならないのと同じことです。

頻繁に同じ文章を音読すると、文章を自然に覚え、単語も自然に覚えることができます。

文章のストックを増やしておくと、大学受験での英作文にも役立ちます。問題を黙々とこなしていることだけが英語の勉強ではありません。まずは、身近な教科書の音読からはじめてみましょう。