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2017年お茶の水女子大学生活科学部合格者の生物の過去問対策・解き方

ーー難問の多いお茶大生物は過去問の模範解答を写して答案作成力を磨くーー

2017年お茶の水女子大学生活科学部合格者の生物の過去問対策・解き方
年度
2017年(現役)
入学
お茶の水女子大学生活科学部
合格大学
津田塾大学学芸学部
日本女子大学家政学部
東京女子大学現代教養学部
出身高校
愛知県国立名古屋大学教育学部附属高校
センター試験
英語 180点 / 数I・A 90点 / 数II・B 74点 / 国語 132点 / 生物 94点 / 化学 74点 / 倫理・政治経済 79点

個別試験の生物の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

生物の目標点は7割以上でした。お茶大の生物は記述問題がほとんどで、採点対象になるキーワードが解答に含まれないと一気に減点されてしまいます。なので高得点を狙える教科ではないと思い、減点されないように注意しながら解こうという気持ちで臨みました。

また1番大切だと思ったのは簡潔な過不足のない答案を作ることです。後にもそのことについて触れていきますが、入試生物の最も大変なところだと思います。私自身も自分の伝えたいことが100%、簡潔に相手に伝わるような解答作りは想像以上に大変で、力を入れて対策しなくてはと感じていました。

本格的に生物過去問対策を始めた時期と過去問を何年分解いたか、何年分解くべきか教えてください。

本格的に生物の過去問対策を始めたのは、センター試験が終わった2次試験1ヶ月前です。手元にあっただけの過去問近6年分を解きました。

私は過去問を6年分しか持っていなかったのでそれ以上過去問対策ができませんでしたが、出来れば近10年分の過去問を単元ごとに仕分けし、各単元大問3〜4問解くのが出題傾向がつかめて良いと思います。

生物対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

2次試験の生物の対策としては、夏休みまで『セミナー』(暗記問題がメインで掲載されている問題集)を3周、夏休みから冬休みまで『生物重要問題集』(難関大の過去問がメインで掲載されている問題集)を4周解き、センター明けから2次試験直前まではお茶大の過去問+『セミナー』でつまづいた問題の暗記を徹底していました。

『セミナー』の使い方は、専門用語や現象の仕組みに関する問題をしっかりとインプット出来るまで、”教科書を読む→問題を解く→答え合わせ・解説を読む→間違えたところを解き直す”の繰り返しです。

ここで、正解した問題の解説も注意深く読むことが重要です。「覚えている」と「理解できる」は違いますよね。用語を「覚えている」つもりでいても、その用語を説明できますか?受験生でも用語説明の勉強を見落とす人が多いんです。解説をしっかりと読み、専門用語を説明できるくらい頭に入れておけば、生物の基礎が固まり応用問題にも取り組みやすくなること間違いなしですよ。

『生物重要問題集』は、特に説明問題や考察問題に関しては”1周目:解説の模範解答をノートに写して解く→2周目:模範解答をチラッと見つつ解答に必要なキーワードを書き出し、自分で解答を作ってみる→3周目〜:自力で解答を作る”という使い方をしていました。

これは自分の生物が伸びた一番の勉強法です。冒頭でも述べましたが、大学入試生物の論述問題は、出題者の望む論点とキーワードが含まれていないと一気に減点されてしまう教科です。問題集に載っている模範解答は論点も正しくキーワードも過不足なく含まれる、いわば「減点されない」解答なので積極的に利用し「減点されない」解答作成に慣れるのが合格につながる近道だと思います。

個別で対策が必要だった設問、合否の鍵を握ると思った設問の対策と解き方を教えてください。

まず、私が苦手としていたのは問題文中の実験から考えられる仮説とその根拠、仮説の正誤を確かめるための方法を書くという設問です。この設問は問題文中の実験を整理できているかは言うまでもなく、この単元についてどのくらい知識があるか、立てた仮説に対して的確な実験方法を行えるかが受験生に求められる、難易度の高く差がつきやすいものです。

この問題の対策は、何と言っても過去問を解いて設問の傾向に慣れることでしたね。暗記系の問題なら問題集や教科書で対策できますが、このような大学特有の癖のある問題は過去問以外で対策する以外に思いつきませんでした。

過去問を近5年分・2周解き、自分の解答と模範解答を照らし合わせて「文中の実験で注目すべきポイントはどこか?」「仮説や根拠は問題文に忠実か?」などを意識しました。過去問を完璧に解けるよう勉強したというよりも、お茶大生物の出題傾向をインプットし、問題にどういう切り口で答えたら減点されないのかを研究していましたね。

また問題文中の実験も高校の教科書に載っていないようなものばかりで、多くの受験生がこんな実験見たことない!と本番で慌てると思います。しかしそれは自分だけでなく他の受験生も同じように思っているので、普段から初見の実験問題に対して慌てず、冷静に実験を分析する力をつけるといいです。

私は通信教育をやっていたおかげで毎月「初見だけれど知識をフル活用すれば解ける問題」に触れていたため、本番でも普段通り落ち着いて解くことができましたよ。問題集ならば『標準問題集』がオススメです。

生物の過去問の使い方(解く、答え合わせ、解説の確認、復習、解き直し)で合格につながったと思うことを教えてください。

お茶大の入試生物は物理や化学とちがって絶対的な答えのない減点方式の論述問題ばかりです。そのため自分一人で答え合わせをするとどうしても採点が甘くなったりします。

なので私は過去問の答え合せを高校の生物の先生と一緒にやりました。先生に自分の解答を見てもらうことで客観的な意見を頂けるし、より簡潔な言い回しや接続詞の使い方など、解答を作成するうえで押さえておきたいテクニックも同時に習得できるのでいいことづくめです。ぜひ生物の先生と仲良くなっておきましょう。

また、私は自分の解答だけでなく、過去問に載っている模範解答を写すようにしていました。模範解答は解答に取り入れるべきポイントも押さえつつ、簡潔にまとめられていますよね。

そのテクニックを少しでも自分のものにするべく、”問題を解く→解説を読み、自分の解答の指針がずれていないか確認する+知らなかった知識をインプットする→模範解答を自分の解答の下に写し、自分の解答の過不足を確認+簡潔な文章の書き方を覚える”というサイクルで過去問に取り組みました。

復習も上のサイクルとほとんど同じですが、1回目より「どうすれば簡潔に書けるのか?」を意識して解答作成していました。くどいようですが入試生物は的を得た解答を書くのはもちろん、不足があると減点、解答に必要のないことを書いても減点になります。

過去問に取り組む回数を重ねるごとに前よりスマートに書けるよう、模範解答のチェックを欠かさず行いました。

生物の過去問対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

ぜひやっておいて欲しいことは、直前期にも暗記メインの易しい問題集に取り組むことです。直前期は過去問対策や難易度の高い記述メインの問題集に取り組み、文章力を鍛える時期だと思います。

しかしここで大切なのは、もう一度生物知識を頭に入れておくことです。記述問題をひたすらに解いていると文章構成の力は上がるものの、暗記事項が頭から抜けがちです。また本人がそれに気づきにくいというのも本番で失敗する大きな要因の1つだと思います。

お茶大の生物は出題範囲が毎年バラバラです。実際私が受けた年の問題も過去6年出ていなかった想定外の単元で動揺しましたね。しかし直前期に2周暗記メインの問題集を解いていたおかげで基礎知識を確実に思い出しながら解答することが出来ました。

本番で想定外の単元の問題が出てあやふやになってしまった記憶を基に答えることのないように、自分は大丈夫と思っていても暗記事項の再確認は徹底して行いましょう!

最後に合格したからこそ言えるこの大学の生物で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

お茶大の生物は特徴的な問いが多く、対策が非常に難しいと思います。私も奇問難問に苦戦した1人でしたが、暗記を完璧にしておくよう努力することや文中の実験を自分なりにまとめて理解すること、簡潔な文章で解答を作ること、入試対策はこの3点に徹したおかげで合格できたと思います。

時間配分に関しては特に意識していませんでした。問題量はそこまで多くないので気にする必要はないと思います。ただどの問題も一筋縄ではいかないものばかりなので、問題の順番に関係なく解けそうと思った問題から手をつけるのがいいです。

直前期の時間の使い方は、メインは過去問演習を2〜3周繰り返すのと、息抜きや移動中に暗記事項を再確認することですね。記述問題集なども解くと思いますが、直前期は量より1つの問題にこだわって、やはり2〜3周繰り返し解くと良いです。

過不足なく解答作成できるよう、同じ問題に繰り返し取り組んだ方が本番で高得点を狙える対策になると思いますよ。