合格体験記

『先生の説明を批判的に聞き、納得できなければ質問』東京大学理科一類合格者の高1,2年の数学の授業の受け方

『先生の説明を批判的に聞き、納得できなければ質問』東京大学理科一類合格者の高1,2年の数学の授業の受け方
年度
2015年(現役)
入学
東京大学教養学部
合格大学
早稲田大学創造理工学部
慶應義塾大学理工学部
出身高校
神奈川県私立サレジオ学院高校
センター試験
英語 190点 / 数I・A 96点 / 数II・B 100点 / 国語 156点 / 化学 92点 / 物理 100点 / 地理 74点

高1,2年の数学の授業で扱った教材・宿題で使用された教材を全て教えてください。


メインで使っていたのは青チャートをもとにして先生が自作した授業プリントでした。普通の教科書のように言葉や定義の説明の後に練習問題がついている形式です。

基本的には授業で扱った範囲の教科書の練習問題と授業プリントの予習が宿題でしたが、定期テスト前には体系問題集の提出がありましたね。

高1,2年の数学の授業の進度を簡単に教えてください。


中高一貫でしたので、中3にはもう数学1Aが始まっており、高1は三角関数からのスタート。

高1の3学期の初めにはには積分まで終わりましたが、まだ文理が分かれていなかったので数学Ⅲは開始できず、各分野の基本問題を集めた先生自作の冊子を使って数学1Aの復習を授業でしていました。

高2に入ったら数学Ⅲが始まり、こちらも2学期期末前には終了したので、数研出版『オリジナル・スタンダード』を使用した数学Ⅲの復習を開始。高3でもそれが続きました。

高1,2年の数学の授業の「予習の仕方」について具体的に教えてください。


今述べた通り授業プリントの予習が宿題になっていました。後から思い返せば典型問題ばかりでしたが、当時の自分から見れば当然どれも初見。

つまりできなくて当たり前でしたので、とりあえず「どこまで自力でいけるか」と「何が分からないのか」を明確にしていました。

しかし授業で先生に当てられた時に答えられないのが嫌だったので、解答の流れは体系問題集などで類題を探してノートにメモしていましたね。

これをすると、授業中にメモしなければいけないことが減る効果もありました。ただし絶対に自分がどこまで出来たのかはわかるようには気を付けていたと思います。

高1,2年の数学の「授業の受け方」で意識していたことを具体的に教えてください。


解答の流れは予習でメモしてあることがほとんどだったので、授業では「なぜその流れをとるのか」を聞き取ることが中心でした。

後から聞いた話ですが、先生も「なぜそのように方針を立てるのか」を伝えることを意識していたそうです。

また数学の授業に限らず、先生のミスや説明が分かりにくかった部分を探して授業後に指摘するのが好きでした。

「この間は平方完成するのが原則だとおっしゃっていたのに、どうしていきなり因数分解するんですか?」といった具合に。先生からしたら嫌な生徒だったでしょうね。

しかしこのおかげで批判的な目で積極的に授業を聞けましたし、自分の考えが正しいのかを先生に確認してもらえていたと思います。

高1,2年の数学の授業の「復習の仕方」について具体的に教えてください。


教科書の練習問題は大した量がなかったので、復習の中心は提出用の体系問題集。

他の授業では次の授業までにやらなければいけない宿題も多かったのでそちらが優先でしたが、なるべく授業で習ったその日、その週に体系問題集の該当部分を解くようにしていました。

間違えた問題は自力で解けるまで解き直すのも宿題に含まれていて、間違えた問題の解き直しは2,3日後にするのが効果的だとは思っていました。

しかし週4日授業があると授業に追いつくのも精一杯でなかなか厳しかったです。体系の解ける部分を解いて、全部1回解いたら間違えた問題の解き直しを行っていましたね。

計算テストも2週に1回くらいのペースであったので、その前日には授業プリントの試験範囲の部分と、体系を解き直して対策しました。

あとは定期テスト対策ですが、これは完全に授業プリントの復習でしたね。これは「授業プリントが出来れば解ける問題を出す」と、先生に言われていたから。

実際他の教科の勉強もあるのでこれしかできなかったですが、今思うといろいろな問題をうすくやるより何か1個決めて完全に出来るようにしていたのは効果的だったかと。

高1,2年の時は部活もあり体力的にも厳しい人も多いですが、家に帰ってからの勉強で成果を出すには何が重要だと思いますか?


まず予習に関してですが、何が分からないのかを明確化するだけでも授業を受ける意義がまったく変わります。基本的に自分がつまずいた部分を集中して聞けばいいので。

「すべてわからない」ということもありましたが、自分の場合は結局最初に何をすればいいのかわかっていなかったことが多かったです。

一度解いてみてわからないと思った部分とその理由をメモしておくだけでいいので、絶対に欠かさないようにするべき。

次に復習について。問題集の提出用ノートを作る段階ですべて理解し、それが定期テスト対策につながればそれが理想ではありますが、実際難しいですよね?

大抵の人は定期テスト前に慌ててノートを作成しているはず。でもこれだとノートを終わせることに頭が向いていて、定期テスト対策としてはあまり意味がないと思います。

ですので普段からノート作成するときは、多少理解が甘くなってもいいので、授業に追いつくことを最大の目標にしていました。

わからなかったところはノートに質問を書いておけば先生が答えてくれたので、それも活用しながら。

その上で試験前になったら改めてプリントを解き直すとか、問題集で重要問題に指定されている問題を解き直すと、定期テスト対策の質がかなり上がるのではないでしょうか。

大学受験を終えてみて高1,2年の時の数学の授業をより効果的に活用するにはどうすれば良いと思いますか?その理由も含めて教えてください。


予習にかける時間を延ばすことが出来るのであれば、初見問題を自力で解く練習をすべきだと思います。入試問題は普通初見ですからね。

もちろんすべての問題で完全に自力で解ききる必要はなく、例えば章末にあるような総合問題だけは自力で15分以上考えるなどルールを作って効率化してもいいと思います。

ただどちらかというと試験前の復習を大事にしてほしいです。

入試は初見であっても、噛み砕いて分解すれば典型問題の組み合わせなので。一度習った問題を確実に解けるようにすれば数学が苦手になることはないです。

最後に高1,2年の数学の授業を大学受験の数学に生かすために大事なことを含めて高1,2年生にアドバイスをお願いします!


理科社会に比べて英数国は積み重ねによる部分が大きい上に、特に数学は上がりにくく下がりやすい科目なので、高1,2の時は数学に時間をかけても損はないはず。

国立理系志望の人は英語と数学どちらも同じくらい重要ですね。

部活や遊びで毎日本当に忙しいと思いますが、毎日30分でいいので予習と問題集を授業に追いつかせる作業を継続できれば1,2年後本当に助かると思いますよ!